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PS3 ヒットマン アブソリューションはプロの殺し屋気分 4.殺人鬼か、スマートな暗殺者か、やり方はプレイヤー次第 [PS3 ヒットマン アブソリューションの面白さ]

『ヒットマン アブソリューション』をプレイして、ステージのボリュームがあり、物語の流れがある分、切れ目をあまり感じないため、自然にプレイ時間が長くなり、ついついやり過ぎてしまう。

もちろん、その中でも区切りごとにオートセーブはされているのだが、セーブした感覚もなく、チェックポイントは、電源を切れば無効になるため、そこら辺のこともあり。

何が面白いかというと、ゲームの中の人々、群集でも、組織の人間でも、細かくて生き生きしている。個人的な雑談を仲間としていたり、何かあったときのリアクション、会話や動きが実にリアル。

ゲームとしては、密かに潜入して、ターゲットを殺すのが目的ではあるのだが、身を隠しつつ、組織の人間を次々始末すれば、見えない殺人鬼を恐れる姿が見える。

殺害されているため、アリの巣をつついたような騒ぎになり、怪しいヤツを探せ!と銃を持ち歩き回りだすのだが、敵が見えない恐怖で、頭がおかしくなりそうだと言い出すもの、強気に発言するものなど様々で、ホラー映画で恐怖心をあおる方のような気分も味わえる。

インスティンクトにすると、周りが暗くなり、雑音が静かになり、会話がよく聞こえる。それが、耳を研ぎ澄ませているようで、冷酷で冷静な主人公が感じられ、非常にプロッぽい。

一つのステージあたりに出てくる人の数が多く、駅の中やストリップ劇場などでは、数十数百というレベル。さらに、動きや振る舞いが細かく、雰囲気も盛り上がる。群集に紛れながらというのも、面白い。

『ヒットマン アブソリューション』のここが違うなというのが、頭の中で動き回って集めた情報を元に、どこをどうするかということを考えながら動いていること。

しかも、ゲームでありがちなのが、クリアへの道は一つなため、手に入れたアイテムを上手く使えばいいのだが、『ヒットマン アブソリューション』はそうではなく、方法が複数あるため、アイテムを手にいいれても使わずに終わるものも多い。

フロアなどを歩き回り、周囲の状況を把握、手に入れたアイテムをどこで使えばどうなり、こちらに都合がいい状況になるかを考える。

そのため、コントローラーのボタンを激しく押すようなものでもなく、謎を解きに近い要素があり、それでいて、手段を選ばず、目的を達成するプロの殺し屋というのが、ハードさもあり、実にいいバランス。

派手な動きでハイテンションというよりは、大人な雰囲気で地味に面白い。頭を使うため、ゲームを終えた後に、他のゲームとは違ったスッキリさを感じる。

『龍が如く5』と『ヒットマン アブソリューション』を比べると、『龍が如く5』は本編とは違うサブストーリーやイベントがある分、気楽に遊べる良さがあり、『ヒットマン アブソリューション』はターゲットを始末する方法はいろいろありつつも、緊張感のあるストーリーが途切れることなく進み熱中しやすい。

やはり、シリーズモノは、デキがいい。


 


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