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砂漠を彷徨ったり 不思議な世界で人は癒される 風の旅ビト 2.何となく感動する内容、どちらかというと修行のような印象 [PS3 風の旅ビト]

『風の旅ビト』は、プレイステーションストアで1200円でダウンロード販売されているゲームソフト。一通りプレイして、感じたのは、ゲーム性は低いかもしれないけど、他とは違う何かがあるというか。

砂漠、地底のような暗いところ、そして、吹雪く雪山など、山の頂上から天に向かって見える光の柱を目指し彷徨い歩くのだが、いろいろと感じさせるところがある。

印象に残るシーンは、巨大で宙を舞う虫のようなものがおり、それが暗い世界でうろちょろし、こちらに気付くと、攻撃してくる。攻撃されても、ダメージがあり、ゲームオーバーになるようなものでもないのだが、痛そうなやられ方はする。

敵らしきものがいるにも関わらず、こちらには、攻撃するすべがなく、見つからないように隠れ、先を進むのみ。これが、軽い恐れのようなものが感じられ、戦えない状況が、どこか新鮮。

さらに進むと、猛烈な吹雪の中、山を歩くことになるのだが、空を舞う力も低く、ほとんど飛ぶことができない。今までとは違う厳しい環境に、力を発揮できず、ひたすら風に向かって歩き続ける。

その姿が、ひたむきで、それを観た時に、容易に人が足を踏み入れることができない、そんな聖地を目指して突き進んだような、そんな印象を受けた。この感覚は、富士山などの山に登り、ご来光を拝む、そんな雰囲気に近いかもしれない。

このゲーム、あちらこちらにちょっとした仕掛けがあったり、進むルートも、ショートカットできるようなところもある。

ちなみに、このゲームには、たまに、自分と同じようなキャラクターが登場するのだが、これは、他のユーザー。最後に、誰と出会ったか、ユーザー名だけが表示される。他のユーザーが登場しても、会話したりはもちろんできず、いるなと感じるだけだが、そこもなかなかいい。





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