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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 10.モンスターズクラブ ホラーでもないのだが、涼しさも感じられる [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

普段は、思わないのだが、休みで時間に余裕があると、たまに不思議な物語を観たくなることがある。そこで、何かないかと探したところ、『モンスターズクラブ』という映画が目に付いた。

夏というと、ホラーが定番で、怖さで涼しくなるものだが、この映画も、涼しさがある。襲いかかったり、追いかけて来るような恐怖ではないのだが、不気味さという点では、ホラーに近い奇妙さがあり、雪山が舞台なため、涼しいよりは、寒々しい。

内容は、雪山で孤独に生活する主人公が、爆弾を作り、マスコミなどに送り付けて来るという話。実際にあった事件 ユナボマーをもとに作られた作品のようなのだが、社会を悲観し不満を抱え、社会から離れ孤独に生活しつつも、どこかで社会との繫がりを求め、それが、屈折したカタチで表れているような。

この物語は、言葉では表現し難いような、主人公が思い悩む姿があり。爆弾を送り付けるという過激なことをしつつも、静かな時の流れにギャップもあり、最後は、悲観的なところから抜け出し、結論を見出すところに希望も感じられる。

奇妙なところは、死んだ兄と弟が、突然、現れては消え、主人公に語り掛けるシーンが、いくつもあり。そのときの姿が、実に奇妙で、しかも、妙な音もあり、不気味さがある。

言葉に趣があり、文学的な込み入った感じもあるため、なんとなく、こんなことを言っているんだろうなと思うところもあり。それが、繰り返し観ると、違った感想にもなりそうな、そんな雰囲気もある。この分かり難さが、面白いと感じるか、鼻に付くと感じるかで、楽しめるかどうかが分かれるかもしれない。

面白いと思える感覚にも慣れがあるように感じる。何かを観て、面白いと思えるようになると、いろんなものが面白いと感じやすく、そういうノリになるんじゃないだろうか。

面白ければ面白いほど、それだけ、興味や好奇心を持つことにもなり、それが、活気やバイタリティにもつながりそうで、いい効果がありそうだ。





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