SSブログ

思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 20.ありふれた数字の見え方も違ってくる パニック映画 ノウイング [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

ニコラス・ケイジが主演の映画『ノウイング』を観たのだが、謎めいていて、何が起こるか分からないような 奇妙な雰囲気もあり、この感覚にも惹き付けられる。ジャンルは、突然の災害など異常事態に立ち向かう パニック映画なのだが、サスペンスなところもあり。

物語は、創立記念日に埋められたタイムカプセルが、50年後に掘り出され、そこに入っていた一枚の紙から始まる。端から端まで、ただ、数字が無数に書かれたものなのだが、宇宙物理学の教授でもある 主人公が、これを解読。何年何月何日、死者数、大惨事が起こる場所の座標を予言したものと知り、これから起こることを食い止めようとする。

50年前に埋められ、過去の大事件や大災害を的中させつつ、その予言が過去だけではなく、これから起こることも書かれているところに、怖さもあり。これから、何かが起こり、人が死ぬことだけが分かり、具体的に、何が起こるかまでは分からない。

数字というのも、常に身近にあるもので。何かを買った際のレシート、スマホなどで見る日時、様々な書類には、必ず、何かしらの数字が書かれている。数字は、考えてみると非常にシンプルなもので、曖昧さがなく、正確な何かを伝えるもので、それが、預言と結びつくところが凄く。日頃から目にするものだけに、無い話ながら、妙なリアル感もある。

この物語で、思い出すのが、未来を告げる文字が、体から浮き上がるという 怪現象、超能力のような話。ただ、浮かび上がるという 言葉も抽象的で、ありそうで無さそうな曖昧さがあり。

曖昧というのは、ある意味、外れた時の保険を掛けているようでもあり、いい訳できる余地を含んでいる。宝くじの当たり外れ、イチかバチかのギャンブラーのような、そんなものなのかもしれない。

その怪現象は、人に見られていると文字が出ないという話もあるのだが。個人的な印象としては、手が届きそうな場所に文字が出ていることからも、爪てひっかいてそうな。日本昔話の『耳なし芳一』も連想させ、奇妙な雰囲気は十分あるため、発想は面白いと思うのだが。

この映画を観て、体に文字が浮かぶという話を思い出したくらいだから、そういう怪しげな雰囲気があるとも言えそうだ。ただ、映画の中とは言え、言い当てる大災害の映像が、かなりの大迫力で、ホラー映画のような凄さもある。

観ている映画で、主演がニコラス・ケイジのものが多く。今回も、面白かったのだが、行くところまで行くと、最後は、これになるかというところもあり。

奇妙な雰囲気がありつつ、物語の展開に、どこか新鮮さも感じていただけに、馴染みがある結末に思うところはある。





nice!(242) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 242