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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 21.人間らしさは何か、そう遠い話でもないような SF映画 EVA<エヴァ> [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

SF映画『EVA<エヴァ>』も観たのだが。静かなようで惹き付けられるところもあり、意外な展開に驚きもある。人間らしさが何かを問いかけられているようで、興味深く。風景から北欧の映画のように見えるが、スペインのSF映画。

SFというと想像で作られる部分も多いだけに、デザイン的なセンスも露骨に出やすく、そこが面白いところでもあり、好みも分かれそうだが。この映画では、ロボットも機械的な冷たさが抑えられ、表現のシンプルさやお洒落さも感じられ、SFが苦手な人にも見やすそうな印象もある。

舞台は、2041年の雪深い街で、天才ロボット科学者が主人公。10年前に子供型ロボットの研究を進めるも、途中で中断し、故郷も離れ。そして、10年後に、再び、子供型ロボットの研究開発のために呼び戻され、そこから物語が始まる。

主人公は、言うう事を聞き、聞き分けが良い子供ではなく、発想のユニークさを求めており。そこで、ロボットの思考を作るために、モデルになる子供を探していたところ、目に付いたのが、エヴァという少女。

この少女が、無邪気さもあり、賢くもあり、行動が読めず。それをベースに、ロボットの思考を組み上げていくのだが、簡単には行かず、暴走したり。登場人物は、少ないのだが、少女との関係の変化もあり、人間関係の複雑さはある。

この映画で興味深いのが、考えることができる 子供型ロボットを作ろうとすることで、人間らしさ、子供らしさが、何なのかも感じられること。

完璧に何でもやるようなロボットが登場し、凄さや便利さはあるものの、確かに面白味には欠けており。それに比べ、一見、無駄に見えるような行動、その曖昧さに、人間らしさがあるというのも伝わって来る。

好奇心旺盛な姿というのも、単純に、楽しそうでもあり。子供の頃の可愛さというのは、何を考えているか分からないところもあるのだが、発想の自由さ、様々なものに対する 好奇心にあるのかもしれない。楽しそうに見えるということは、本人が楽しいに違いない。

この映画が、問いかけているようなものが、SF映画で、最も好きな『ブレードランナー』にも似ており。見た目が人と変わらない 人型ロボットに、人間らしい感情もある場合、どのような位置付けになるのか。決断を迫られた時に、ロボットだからと割り切れるのかという話。

現在では、ソフトバンクの人型ロボット Pepper(ペッパー)も人気で、見た目や大きさも、子供のようなもの。買う気になれば買える価格にもなっており、そういう時代が目の前に来ているのかもしれない。


 


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