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役に立つ本を読む 4.悪く言われがちなゲームにも、考え方次第で良さもあり クリエイティブ・マインドセット [役に立つ本を読む]

最近、読んだ本の中で、『クリエイティブ・マインドセット』が、創造力への考えも変わり、興味深いと、先日、書いたのだが。この本、他にも気になるところがあり、それが、ゲームの良さについて、触れている部分。本の内容としては、ごく一部ではあるのだが。

ゲームと言えば、息抜き、ストレス解消などの良さは、ある程度、理解されるものの、基本的には、あまりいい印象は持たれておらず。特に、親からは、冷ややかに見られがちだ。

それは、親の世代が、ゲームが一般的ではなく、知らないからとも言えるが。一方で、ゲームを知らない人を納得させるような、ゲームの良さを語れるかと問われれば、それも、難しい。そこに、平行線で理解されないところがある。

この本は、創造力を解き放つ上で、ゲームの世界からも学べるという話から始まるのだが。ゲームでは、繰り返しやれることで、失敗を恐れないとあり、その点は、度々、良くも悪くも言われるため、予想通りなのだが、ゲームの仕組みの話で、改めて思うこともあり。

ゲームというのは、ゲームをする人のスキルに比例して、難易度や報酬が増す仕組みになっており、努力は必要ながら、次のレベルは、まったく手が届かないところにあることは絶対ないという。

そこで、障害を乗り越えたいと繰り返し行動したくなり、大勝利が不可能ではないと信じ挑戦する。それを成し遂げたときに、高揚感があり、自分の成長を感じて驚き、それを繰り返すことで、心理状態は自信を持つ状態へと変わる。

このような状態は、様々なことを学び・覚える 子供によく見られるということなのだが。この話は、著者が言っていることではなく、作家、未来思想家、ゲーム・デザイナーでもある ジェイン・マクゴニアガルが話したこととして、紹介されている。

この人物、女性なのだが、『スーパーベターになろう!』や『幸せな未来はゲームが創る』という本もあり、ネットで調べれば、こういう人なのかと思うかもしれない。この本の中では書かれていないが、1日に何時間もゲームするよう勧めている訳ではなく、適度に行い、ゲームの経験を考え方に活かすというところもある。

ゲームは、やれそうだと思えるところに魅力があり、上手く行けば気分もいい。人を惹き付けるということでは、発達しているというか、洗練されているのかもしれない。何かを学ぶ際に、このようなやり方ができれば、諦めずに、無理なく続けられるんじゃないだろうか。

ゲームにも、パズルゲームもあれば、戦場を疑似体験するようなものなど様々だが。繰り返し行っているという点では、共通しており、それを単なる遊びで片付けるか、努力と捉えるか、そこに違いがありそうだ。

クリアするためながら、繰り返しプレイしており、目標へ向かって、粘り強い努力をしていると言えなくもない。この努力をゲームの中だけだと割り切らず、他の事でも、同じようにやれるんじゃないかと思えれば、違いは大きい。

このような感覚は、スポーツでも得られそうだが、どこでもやれるゲームからでも、考え方次第で、近いものがありそうで。何事も、やり過ぎは体にも悪いだけに、程度の問題はあるのだが。


  



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