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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 31.当時とは違った印象にもなる ホラー映画 リング [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

日本のホラー映画で代表作とも言われる『リング』も、プライム・ビデオにあり、久しぶりに観たのだが。数年前に観たときは、身近な雰囲気もありつつ、不気味さや怖さもあり、その展開に惹き付けられたが。今、観ると、違ったところが気になり、見え方も違うようだ。

1998年に公開され、ヒットした映画なのだが。その後、この作品の続編『リング2』、3作目の『リング0 バースデイ』、3Dの『貞子3D』などもあり。さらに、海外ではリメイク映画が、いくつか作られるなど人気の作品。

物語は、不可解な死が続き、それを調べていた女性ディレクターが、事の発端でもある 呪いのビデオを自身も観てしまい。1週間後に死ぬという恐怖を抱えながら、元夫や息子も巻き込み、どうなるかという話。

不幸の手紙をビデオにしたような感じなのだが、不気味な映像に、相変わらずの怖さもありつつ。ビデオテープの映像の不鮮明さ、横に線も入り、クリアじゃない映像が時代を感じさ、懐かしくもある。

貞子の母親 山村志津子は、100年以上前に実在していた 御船千鶴子(みふねちづこ)がモデルらしいという話もあり。この御船千鶴子は、透視能力に長けていたようで、確かに、物語とも重なる人物。

様々な話が残っており、中でも、依頼を請け、熊本の万田炭鉱を見つけ出し、現在の価値で、2000万円ほどの謝礼を貰ったというのが、具体的な話で興味深く。御船千鶴子は、熊本県宇土郡の出身でもあり、熊本県のウェブサイトにも、生い立ちなどが紹介されている。

万田炭鉱は、透視する前から、すでにあったという話もあるのだが、わずかしか石炭が出ず、どの方向に、鉱脈があるかを透視で言い当てたという話もある。

どちらにしても、透視による成果があったという話に違いはない。その後、透視能力を証明しようとする 学者が現れ、大きな話題となり、紆余曲折を経て、24歳で服毒自殺している。

この物語では、1週間と制限時間があるところに特徴もあり、そこに、怖さに加え、時間が迫る 緊迫した雰囲気もある。この感じが、他のホラー映画には、あまりないんじゃないだろうか。ホラー映画というと、じわじわと怖くなるような印象もあるが、制限時間があると、どんどん先に進むところに、スピード感もあり。

呪いのビデオの映像が、ざらざらと不鮮明なところも、見ていても気づかず、何かが映ってそうな怖さもあり。これは、今どきの高画質の映像で、かすかに、何かが映り込んでるのとは違う 奇妙さもあり。

ホラー映画 『エクソシスト』は、昔過ぎて、体験したこともないだけに、気にならなかったのだが。『リング』では、実感できる古さがある分、そこに、違った面白さも感じられる。





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