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役に立つ本を読む 9.ちょっとした言い方次第で、良くも悪くもなる 伝わっているか?宣伝会議 [役に立つ本を読む]

アマゾンのレビューでも評価が高く、タイトルから内容も想像できないところも気になり、それで、『伝わっているか?宣伝会議』を読んだのだが。これが、なかなかユニークな本で、書いている内容も興味深く。

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どんな本かというと、言葉をいかに上手く使うかという話。丁寧な言葉の使い方などを説いているのではなく、例えば、何かを人に頼む際に、喜んでやってもらうのか、嫌々やってもらうのか、やらないと断られるか、それは、言い方次第。相手が共感し、納得してくれる言い方は、どれかということだが。

この本の中では、頼み事に限らず、誰かに対して、様々なやって欲しいこと、やって欲しくないことなどが、テーマとしてあり。それに、言い回しだけで、どう上手く対処するかが書かれている。

ユニークなのが、それが、難しい言葉で、堅苦しく説明されているのではなく、対話形式の会話の中で、紹介されていること。オネエなママがいる スナックに、突然、しゃべる イルカが登場し、そのイルカが、様々な相談にのりながら、言葉の知恵を授けるという感じだろうか。

『伝わっているか?』から、イルカだと思うのだが。このイルカが、相談を聞きつつ、○○メソッドと言いながら、上手い言い回しを伝え、これが、ドラえもんが、ひみつ道具を出すような、そんな雰囲気もあり。

その言葉を相手が聞いたときに、どのように感じ、どう動くかがポイントになり。話すことで相手に内容を伝えるだけではなく、話が伝わって、相手が行動したくなるのが重要で、そこに、相手の立場に立った気遣いもある。

さらに、発想の面白さもあり。例えば、不法投棄に困っている人には、暴力団の私有地と思わせるなど、実際には、無理な話だが、不法投棄する人が、やりたがらない方法は、考えれば、いろいろ出てきそうだ。

言葉というのは、ちょっと言い方が違うだけで、相手を不快にすることもあれば、喜んで何かをさせることにもなり。コミュニケーションが、あまり上手く取れないと感じる人には、なるほどと参考になりそうだが。

ただ、個人的な印象としては、話言葉で、これらの言い回しがあると、どこか、口が上手いという イメージが強く。話す人のキャラクタ―で、印象は変わりそうだが、どこか、怪しくも感じそうだ。それも、考え方は紹介されているため、それを踏まえ、読んだ人が、アレンジすればいいのかもしれない。

電子書籍のkindle版では、あちらこちらにイラストがあるからだろうか、文字の大きさだけを調節して読むことができず。キンドルで読もうとすると、画面が大きくはないため、全体を表示すると、文字が小さめになる。

 


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