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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 37.なんとなく、幸せが分かるような 映画 おいしい生活 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

アマゾンのプライム・ビデオにあった映画『おいしい生活』を観たのだが、ウッディ・アレンが、監督・脚本・主演のクライム・コメディ映画。基本が、コメディだけに、緩い雰囲気なのだが、最後に、何が幸せなのかが、なんとなく、伝わってくる。

どんな内容かというと、主人公のおじいさんが、仲間と共に、銀行の隣の空家を借り、そこから、トンネルを掘り、銀行からお金を盗み出そうとするのだが。そこで、隠れみのとして始めた お菓子屋が大当たりしてしまい、行列ができ、取材が来るほど。

そこから、銀行強盗を辞め、お菓子メーカーとして、巨万の富を築くも、そこから、いろいろあるという物語。銀行強盗から、お菓子メーカーなところに、ギャップがある面白さがあるのだが。

最初から、クッキーを売って、儲けようという意識はないため、大量に作っているようでもなく。トンネル堀りで客が邪魔だと、クッキーをタダで渡して、追い返しており、それが、逆に客を呼んでいる。数に限りがありつつ、太っ腹さが、ポイントだろうか。

適当に、クッキーを売っていた 小さな店から、工場で大量にクッキーを製造するようになり、銀行強盗の仲間が取締役になり、この変わり様も凄く。マスコミからの取材を受ける シーンでは、普通、絶対に言わないような、イメージが悪くなることも、平気で言い、それをもっともらしく語っているのも、ユニークさがある。

このとき、お菓子の製造ラインも映り、こんな感じで作ってますとなるのだが。ここで、これを加えてという話では、悪そうなことをいい事のように話しており、インタビューする方も、上手く話を合わせ、実際は、こうじゃないかという 皮肉さがある。

大金持ちになると、今度は、教養を求め、価値観の違いで、夫婦仲も悪くなり。結局、どんな状況でも、悩みは尽きず。問題のカタチが変わるだけで、常に、悩むような 何かはあるということだろうか。

ウッディ・アレンが演じる 主人公が、おじいさんなのだが、年取った適当さが感じられ、クセが強く。こんな無茶な じいさんが、いるんじゃないかと思えるところがあり、なんとなく、見続けてしまうような 映画だった。





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