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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 14.SF感が強く、人知れず、悪と戦う姿が格好良く 宇宙刑事ギャバン [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

『ジャッカー電撃隊』は、ノリも独特で、ダサそうでダサくならない格好良さもあり、結構、楽しめたのだが。途中から雰囲気が変わり、どうも、子供向けとしては、受けが悪かったのか、中盤辺りから、ゆるい方へ寄せ始めている。

襲撃や爆破などで、次々と人が殺されるなど、子供向けとは思えないところに、凄さもあり。それでいて、そのシーンが、変に生々しくもなく、長々ともしていないため、サッパリしており。印象として、敵の悪さが理解しやすく、一方で、悲惨さが伝わってこないところもあり、そこに、良さもあったのだが。この部分が、徐々に薄れているように感じられる。

ここが、気になり始めたため、また、違うものを観てみようと思い、『宇宙刑事 ギャバン』。これも、初めて観たのだが、1982年に放送され、仮面ライダー、ウルトラマン、戦隊ヒーローとも違った、東映製作の特撮ヒーロー。

当時、仮面ライダーやウルトラマンのような従来のシリーズに頼らない 新ヒーローとして、作られたのが、宇宙刑事シリーズの第一弾『宇宙刑事ギャバン』。仮面ライダーを超えるような、単体ヒーローに挑戦したという話もあるのだが。いろんな要素があり、こういう世界という表現も細かく、勢いが感じられる。

宇宙刑事ギャバンを観ていると、シリーズ1作目だけに、観ている方としても、新鮮さがあり。仮面ライダーなどでは、新シリーズではあるのものの、どこかに、定番の流れがあり、そこに、お馴染みの良さがあるのかもしれないが、それが無い。

主人公のギャバンは、バード星の銀河連邦警察から地球に派遣された 宇宙刑事。宇宙犯罪組織 マクーから地球を守るために活躍するというもの。ギャバンは、バード星人と地球人の間に生まれ、地球の平和も守りつつ、行方不明の父も追っているという物語。

個人的に、気に入っているのが、SF感が強く、意外と細かいところ。ギャバンが、変身する際には、上空にある宇宙船から、コンバットスーツが電送され、それを装着するのだが、金属などを表面に付着させる『蒸着』となっており。

一瞬で、変身して戦うのだが、変身直後に、どのように変身したかの解説も入り。変身したときのメタルな感じも、いかにも強そうで、群がる敵を次々と倒すのも格好いい。しかも、いろんな機能があり、それも、科学的に表現されている。

魔空空間(まくうくうかん)というのも、面白いアイディアで。マクーが、地球を逆回転させることで、異空間を作り出し、敵側の能力を3倍に増幅させ、有利か環境に、ギャバンを引きずり込むのだが。それでも、ギャバンは勝つのだが、この魔空空間も、独特な雰囲気で薄気味悪く。

犯罪組織と警察という関係が、非常に分かりやすく、捜査する感覚も、特撮ヒーローでは、あまり見られないかもしれない。しかも、素性を隠して、生活しており、普段は、乗馬クラブで働きつつ、子供にも好かれる 気のいいお兄さん。これが、敵と戦う際には、熱いヒーローになり、このギャップもある。

ギャバンが、地球に送られる際、アシスタントとして、上官の娘が付いてきており。これが、押しかけ女房のようなもので。ギャバンは、モテるため、ちょっと揉めたりもするのだが、それが、敵との戦いで、雰囲気が暗くなり過ぎない良さもある。


 


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