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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 41.B級SFと言われるものの、思うところも多い ザ・フライ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

『ザ・フライ』は、1986年に公開された映画なのだが。ザ・フライというタイトルだけは、聞いたことがあり、ハエ男が大暴れするような物語だと勝手に思い込んいたのだが。実際は、そんな単純な映画ではなく、思うところも多い。

物語は、主人公の天才科学者が、物質転送機 テレポッドを開発しており、目の前にある2つの機器で、物体を瞬間移動させるというもの。実験を重ね、生物でも可能になったところで、恋人への嫉妬から、泥酔した主人公も入り、瞬間移動。この時、一匹のハエが紛れ込み、主人公と遺伝的に融合してしまうという話。

瞬間移動の仕組みとして、物体を細かく分解し、それを転送した先で、組み立てるため、そこに、ハエが入ったことで、主人公と合体となるのだが。これも、予期せぬ出来事で、感情的になるところに、人の危うさも感じられる。

瞬間移動後、見るからに、ハエ男ではなく、最初は、人の状態。ただ、本能が解放されたようなもので、強靭な肉体にもなり、性格も変わる。そこから、徐々に、ハエ化が進み、見た目も変わり始めるのだが、なかなか凄く。

人とは思えないような外見でも、人としての心も残っており。その恋人も、女性記者で、最初は、強引で身勝手なのだが、化け物になっても、主人公への愛情が変わらず。一方、元彼も、勝手気ままで、素行も悪そうなのだが、最後は、命がけにもなり。

1986年の作品なのだが、瞬間移動という発想が、面白くもあり、古さも感じるものの、特撮の凄さもあり。グロい映像で、気分が悪くなるようだと、観ない方が良さそうだが、映像も刺激的で、展開も早いため、飽きずに観れた。

この映画、1958年に公開された『The Fly』(邦題 ハエ男の恐怖)をリメイクしたものなのだが、物語の内容は、結構、違うようで。この『ザ・フライ』には、続編の『ザ・フライ2 二世誕生』もある。

正直、もっと変な映画だと思っていたのだが。実際に観ると、いい意味で、こんな映画なのかという驚きがある。





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