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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 43.異国の雰囲気も凄く、外国人俳優に吹き替えもあり、高倉健 主演の映画 ゴルゴ13 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

1973年に公開された映画『ゴルゴ13』を観たのだが。漫画本は、読んだことがなく、アニメ版は、何話か観た記憶がある程度。単純に殺し屋で、超一流のスナイパーという印象しかないため、素直に観れたところもあり。

ゴルゴ13を演じる高倉健が、ちょっと前に観た『西部警察』の大門圭介(渡哲也)と、髪の角刈り具合で、イメージが重なるようでもあり。ただ、役柄もあるものの、漂う雰囲気に、違いがあるようにも感じられる。

この映画、ゴルゴ13の高倉健以外は、全て、外国人俳優で、会話が字幕ではなく、全て、声優による吹き替え。しかも、全て海外ロケで、イランで撮影されているのも凄く。日本・イランの合作映画でもあり、他の映画などでも見ないような風景でもあり、時代の違いなのか、公衆電話も、初めて見るようなものだったりと新鮮さがあり。映像自体は、リマスターあれてるようで、古さはない。

これは、ゴルゴ13の原作者 さいとう・たかをが、もともと映画化に乗り気ではなく、主演に高倉健、オール海外ロケなど無茶な条件で、映画化を断念させようとしたところ、それを東映側が、全て受け入れ、話が通ってしまったという話もあり。無理を押してまで、実現させたというのも、東映側の意気込みも伝わってくる。

この映画を観ていると、ゴルゴ13の完璧主義で冷酷なところが印象に残り、プロの殺し屋とう感じで。常に、気が立っているような緊張感がありつつ、感情を極端に抑え、言葉も少なく。それでいて、自分のスタイルが確立されており、精神的にも、すきが無い感じもある。

ゴルゴ13を愛する女性が、敵の人質になり、殺されたくなければ出てこいというお馴染みな展開でも、ゴルゴ13は、姿を現さず。その女性は、撃ち殺されるのだが、それも、愛ゆえにという雰囲気がある。これも、日本人的な美学がありそうな。

受けた仕事をやり遂げるのが、最優先で、何事に対しても、それは、揺るぎなく。こういう流れで、敵の脅しに応じずというのも、女性を見殺しにしたというよりは、全てを捨ててという感じで、クールさがある。

そう感じられるのも、人質の女性が撃ち殺されるシーンが、変に感情に訴えるような演出もなく、さっぱりしていたからかもしれない。これに対して、妻が人質になった刑事の躍起になる姿が、両極端で、違いも分かりやすい。

もちろん、気になる点は、あるにはあるのだが。現実的に可能かどうかと考え過ぎるのも、無粋なようでもあり、無限の可能性に枠をはめるような事にもなりそうで。最後は、素直に楽しめればという感じもあるのだが。

高倉健が主演の映画と言えば、『網走番外地』も初めて観たばかり。男気という点では、つながるところもあるのかもしれないが、全く違う人間像で、そこに、ギャップも感じられる。

若い頃の高倉健が主演を務める映画を、いくつか観たのだが。今まで抱いていた おじさんイメージと全く違い、若い頃は、雰囲気があり、格好が良く。人気があるのが、分かるような気がする。





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