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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 44.それぞれの思いがあり、詰め込むだけ詰め込んだような映画 クラウド アトラス [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

映画の紹介で書かれていることから、SF映画と思い、『クラウド アトラス』を観た。この映画、3時間弱と非常に長いのだが、時代が違う 6つの物語があり、展開も様々なため、飽きずには観れたのだが。性的な表現も多く、映画に何を求めて見るかで、賛否が大きく分かれそうだ。

この映画、作りが変わっており。6つの物語が、同時に進み、時代も違えば、状況も違い、全くの別物のようで、わずかにつながりもあるようなもの。個人的な印象としては、様々な状況の中で、権力などに立ち向かい、変革しようとする人の意思を表現しているような。どのように、その意思が芽生えたかというのも、それぞれの物語にはあり。

新鮮に感じるのが、6つの物語が、次々と割って入ることから、1つの物語に対して、展開を読む余裕がないこと。しかも、いいタイミングで、他の物語に切り替わり、観る側のテンションが、落ちないような クライマックス感も続き。切り替わっても、物語の展開としての温度差がないような、そんな感じだろうか。

6つの物語が、最後は、一つになるというものでもなく、まとまりが無いようにも見えるのだが。それぞれの物語で、主人公が抱く思いは、共通してありそうで、シチュエーションは大きく違い、カタチが違うように見えても、基本的には、似ているのかもしれない。

6つの物語は、同じような結末になるのかというと、そうではなく。上手く行っているようなものもあれば、道半ばでというものもあり。そこに、どのような結末でも、突き進むという 意思の強さもありそうな。ただ、これも、勇ましいものだけでもなく、渋いものもあり。

何も知らずに、この映画を初めて観たら、話が飛びまくるため、そこで、面白くないと感じる人も、多いんじゃないだろうか。しかも、6つの物語も、時代がバラバラながら、雰囲気が近いものもあり、違う物語と気づかなければ、物語が頭の中で混ざりそうで。

3時間ほどに、6つの物語ということは、やはり、極端に詰め込んだ感じになり、見応えがあるとも言えるのだが。印象に残るシーンはあるものの、それぞれの主人公への関心は、低いような気はする。





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