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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 16.SFな世界も広く、頼りになる格好良さも凄い 宇宙特撮シリーズ キャプテンウルトラ [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

国産初の本格スペースオペラという『キャプテンウルトラ』を観たのだが。1967年放送だけに時代も感じられ、独特な雰囲気もあり、主人公も格好良く。物語の内容も、子供向けというよりは、ちょっと込み入った感じで、大人が見ても楽しめるもので、見応えがある。

主人公 キャプテンウルトラは、勇敢に戦う 男らしいヒーローで、おじさんな感じで、優男とは違った渋い格好良さがあり。危機的な状況でも、やるぞという意気込みというか、勢いがあり、それでいて、雰囲気から大人の余裕も漂う。

事が起これば、キャプテンウルトラは、500万馬力のロボット ハック、地球人に拾われ育てられた キケロ星人 ジョーを従え、3人で駆け付け、大活躍となるのだが。組織化されているため、上官もおり、他の隊員もいる。

ちょっと分かり難いところでは、キャプテンウルトラは、宇宙ステーションにある パイオニアスクールの教官でもあり、子供達を指導したりもするのだが。子供が加わることでの展開もあり、戦いだけじゃないところに緩急がある。

シュピーゲル号という光速宇宙艇に、3人が乗り込むのだが。この宇宙艇も、3機に分離することもでき、1号機にキャプテンウルトラ、2号機にジョー、3号機にハックとなり。かなり昔の作品なのだが、特撮も細かく、火薬を使ったシーンも迫力があり。この感じも新鮮で良く、CGとは違う。

物語は、人類が宇宙に進出したところ、太陽系へ移住しようとする バンデル星人、様々な 怪獣もおり、それらとの戦いになるのだが。これが、単純に戦うだけではなく、地球にはない特殊な鉱物が発見され、それを奪おうと裏切りもあり、敵が女の子に化け潜入してきたり、バンデル星人側も暴れまわる怪獣に手を焼くなど複雑さがある。そのため、パターン感もあまりない。

宇宙が舞台の話でもあり、全編がセットで撮影され、野外もなく、これも凄いのだが。だからだろうか、こういう世界という統一感があり、狭さも感じないところに豪華さもある。

この『キャプテンウルトラ』は、TBSの『ウルトラシリーズ』第3弾。『ウルトラQ』(1966年1月2日~7月3日 全28話)、『ウルトラマン』(1966年7月17日~1967年4月9日 全39話)、そして、『キャプテンウルトラ』(1967年4日16日~9月24日 全24話)となるのだが。その後、『ウルトラセブン』、最後が、『怪奇大作戦』。

凄いのが、この5つで、『キャプテンウルトラ』のみが東映で、他は、ウルトラマンでお馴染みの円谷プロ。『ウルトラマン』は、長いシリーズで、現在も続いているのだが。初代 ウルトラマンの視聴率が、関東地区で、平均視聴率 36.7%、最高視聴率 42.8%というのも凄く。

高視聴率が続くも、制作が追い付かず、そこで、東映の『キャプテンウルトラ』なのだが。こちらの平均視聴率は、25.6%。大ヒットの次としては、全く違う物語でもあり、健闘してそうな気もするのだが。

宇宙を舞台にしたSF感が強く、何が起こるか分からない奇妙な雰囲気もあり、それでいて、意外にシビアな 人間模様もあり、そこに面白さもあるのだが。迫力の特撮にも、こだわりが感じられ、円谷に負けじと気合を入れてというのも、あるのかもしれない。


 


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