SSブログ

思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 58.ちょっと古さもありつつ、楽園も厳しい ザ・ビーチ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

前日に続き、青春ドラマなものでは、2000年に公開された映画『ザ・ビーチ』もあり。映像や演出に古さも感じられるのだが、理想と現実を突きつけられるような物語でもあり、ためになる部分もありそうな。

映画『タイタニック』で人気を博した主演俳優 レオナルド・ディカプリオが、その後、出演オファーが殺到し、100本以上。次の映画が注目される中、出演したのが、この映画になるのだが。サントラが好評で大ヒットという話はあるものの、この映画自体は、振るわなかったようで。

物語は、タイを一人で旅する若者が主人公で、レオナルド・ディカプリオが演じているのだが。安宿で伝説のビーチの地図を手に入れ、フランス人カップルと共に、楽園を求めて旅に出るというもの。やっとたどり着いた楽園には、若者による独自のコミュニティーが存在し、3人は、そこで生活するようになり。様々な出来事が起こり、理想の楽園がほころび始める。

若者が、何かを求めて異国を一人旅というのが、言葉も通じないだけに無鉄砲な感じもあるのだが。実際に、外国人のバックパッカーを見かけたりもするため、そうない話でもないのだろうか。

最初の目的が、伝説のビーチを求めてなため、若者3人が旅し、アドベンチャーな感じもありつつ、緩い青春ドラマという印象。これが、しばらく続くため、ここで、ちょっと違うなと観るのをやめてしまいそうな感じもある。

ただ、楽園にたどり着くと、外の世界とは隔絶された コミュニティの話になり。一見、誰もが生き生きと楽しそうで、理想的な暮らしに見えるのだが。自給自足だけに自然の怖さや厳しさもあり、コミュニティ自体も周囲との微妙なバランスで成り立っていたり。

突然、自分達だけでは、どうにもならない深刻な事態に陥ると不安が広がり、ギクシャクし始めるのだが。さらに狭い世界なため、男女関係で揉め出し、それが周りに知られていたりもする。楽園での生活が上手く行かなくなり、主人公が心理的に闇に引き込まれ、怪しくなるのも興味深い。

この映画を観ると、楽園は楽園で過酷で大変なため、最後は、ありふれた日常が一番と思える。そこが、いいところかもしれない。


 


nice!(199) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 199