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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 63.見えないものがいるという表現が凄く、危機迫る展開もある SFホラー映画 インビジブル [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2000年に公開された映画『インビジブル』を観たのだが。透明人間になることで、欲望のままに凶暴化し、殺人鬼になるという SFホラー映画。原案は、100年以上も前に書かれた、H・G・ウェルズの小説『透明人間』。テーマとしての古さもあまり感じられず、見えないものを表現するのも凄く。

物語は、天才科学者が主人公で、国の極秘プロジェクトの透明化を研究しており。透明化は、すでに可能ながら、透明化から元に戻すことができず、それが、動物実験で成功する。それを隠しつつ、主人公が、より大きな研究成果を求め、強引に自身の体で人体実験。透明化は成功するも、元に戻すことができなくなり、透明人間になった主人公が、次々と悪事を重ね、それがエスカレートする。

透明化や元に戻るシーンが、かなり細かく表現されており。例えば、透明化では、体の皮膚が消え始め、筋肉が見えるようになり、今度は、筋肉が消え始めと、消える過程もしっかりある。しかも、もだえ苦しみながらなため、動きもありつつ、変化する。17年前の作品で、この細かさは凄く、これがあるからこそ、消えたという実感も強く。

この他にも、見えないけれども、そこにいるかのように見える部分が、いくつもあり。透明人間をうっすら見える姿で表現せず、周りの変化でそれを伝えようとしており。これが、何かを浮遊させているような感じで、手品にも近そうな。

透明人間になった主人公は、悪さをしても見つからないため、凶暴さが加速する。これも、捕まえられるからこそ、法が役に立ち、見えなければ、どうにもならないのが分かる。透明でも、体温はあるため、赤外線スコープのようなもので探したり、消火器を吹き付けたりもするのだが、手間がある分、襲い掛かられるとひとたまりもない。

透明人間というと、誰もが知っており、覗き見というのが、ありがちなイメージだと思うのだが。この映画を観ると、悪い方向へ進むと、何が起こるか分からないという話で、透明人間の印象が、大分、変わった気がする。

最後が、見えない敵に立ち向かい、アクション映画を感じさせる 派手さもあるのだが。これも、透明人間という話からは、想像もできない展開で、そこに驚きもある。ありそうだと思えるからだろうか、意外に飽きずに観ることができた。





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