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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 66.薬物だけに怪しげな物語で、異常に活性化した脳の表現も印象的な映画 リミットレス [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2011年に公開された映画『リミットレス』を観たのだが。この映画、薬物の力を借り、どん底の人生から財界で一目置かれた存在にまでなるという 怪しげなサクセスストーリー。脳が異常をきたすと、こんな感じになるんじゃないかという臨場感があり、映像のユニークさもある。

物語は、彼女と別れたことで全く書けなくり、ダラダラと日々を過ごす作家が、主人公。ある日、街を歩いていると、昔の彼女の弟に出会い、普段、20%ほどしか使われていない 脳の能力を100%に引き出すという新薬を貰い、そこから、人生が変わる。

作家としても成功を収め、ギャンブルにも強く、株でも大儲け。そこから、金融ディーラーとして、財界で活躍するようになり、生活も派手に、身なりもどんどん良くなるのだが。一方で、効率よく稼ぐため、大金を借りた ギャングにつきまとわれ、命を狙う怪しげな人物もおり、薬自体も謎めいており、そこで、様々な出来事がある。

新薬というと、やや聞こえはいいのだが、内容としては、麻薬な印象も強くあり。それを使うことで、脳が活性化し、あらゆる情報が記憶され、洞察力も異常に鋭くなるなど頭がフル回転。普段では、あり得ないような能力を発揮し、超人的な感じに。ただ、使い続けることで、徐々に副作用も酷くなり、自分が自分ではなくなるところに、その怖さも伝わってくる。

このときの映像が、こういう風に見えているという感じで、表現もユニークで、雰囲気としても非常に分かりやすく。鏡と鏡を合わせたように、同じ景色が永遠と続いていたり、魚眼レンズのように映像が歪んでいたり、そこを青ざめた顔で、もうろうと歩く主人公の姿がある。

しかも、街を歩き、気づいたら、なぜ、そこにいるのかも分からず、自分でやりつつ、その意識が曖昧で。知らない バーで飲みつつ、知らない女性と寝ており。翌日には、その女性が殺害され、それが、自分が関わっているか記憶も定かではなく。ただ、防犯カメラには映っているため、自分が犯人なんじゃないかと怯えたり。

脳の能力が、発揮できるときには、神業な感じで周りの人からの賞賛もあり、主人公もノリノリなのだが。裏では、薬を飲まなければ、凡人以下なため、飲み続けなければならず、どんどん酷くなる 副作用に追い詰められる。そこに、ツケが回ってくる感じがある。

この映画、ジャンルとしては、テクノスリラーでもあり、技術的にも、ありそうな話なのだが。どちらかというと、ノリも良さそうで暗い物語でもなく。最後は、長いものに巻かれるのではなく、それに逆らうところに痛快さもある。





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