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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 74.惹き込まれる面白さがあり、犯人の渋さも良く 新幹線大爆破 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

1975年に公開された映画『新幹線大爆破』を観たのだが、新幹線に爆弾を仕掛けた犯人とのかけ引き、止まれば爆発する新幹線をいかに走らせるかなど緊迫した状況が続き、展開にスピード感もあり、楽しめる映画だった。

物語は、新幹線 ひかり109号に、犯人グループが爆弾を仕掛け、走行速度 時速80kmを下回ると爆発するとなり。犯人グループは、新幹線と乗客を人質に、500万ドル(当時 15億円ほど)の身代金を要求。国鉄側は、新幹線を走らせ続けることで時間を稼ぎ、警察が犯人を追い詰めるというもの。

この映画、犯人グループ側の人間模様があり。主犯が、高倉健が演じる中年男性で、町工場の経営に失敗した男なのだが。その人柄に惚れ込んだ 過激派くずれの男、集団就職にあぶれた若者がおり、3人で犯行を行っている。

3人が、どのように知り合い、どういう出来事から仲を深めたが描かれ、大金を手にしたときの夢も派手なものでもない。高倉健の男気や渋い格好良さもあり、男同士の絆も感じられ、犯人グループ側に感情移入しやすいところがある。

映画が公開された 1975年は、新幹線が博多まで開通した年でもあり。この物語でも、新幹線の走行速度を爆発しないレベルまで下げ、博多まで走らせることで時間を稼いでいる。

東京駅から新大阪駅を結ぶ 東海道新幹線が1964年に開業し、そこから、鉄道路線を徐々に広げ、新幹線の発展が目覚ましく。高度経済成長期が1973年に終わり、陰りもあるという時代なため、映画が公開された当時は、よりリアルに感じられる物語だったんじゃないだろうか。

犯人側は、誰も殺さず殺されない 完全犯罪を計画しながら、警察に捕まらずに、身代金をいかに受け取るかが見どころでもあり。綿密に計画しつつも、突然、何かが起こるところに、スリルがある。

国鉄側は、警察が事件解決に手こずるところで、時間は刻一刻と迫っており。最悪の事態を想定しながら、どこに爆弾が仕掛けられているかを探り、騒ぎ出す乗客も様々などドラマがある。

走っている車などが現在とは全く違うなど、映像から当時を思わせるものが多くあるのだが、登場人物の凄みもあり、展開に惹きつけられるため、古さが感じられないところもある。

この映画、国内よりも海外で高く評価されたようで、様々な映画に影響を与えたかもしれない。





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