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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 76.洋風にリメイクされつつ、変わらない良さもあり ザ・リング [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2002年に公開された映画『ザ・リング』を観たのだが。不気味さや不可解さが強くあり、洋画の雰囲気もありつつ、元となった『リング』の独特な怖さもあるなど、どこか新鮮さも感じられるホラー映画。

大ヒットした日本のホラー映画『リング』をアメリカでリメイクしたものなのだが、物語や作風をそのままに、洋風にアレンジされており。アメリカ人が違和感をあまり感じず、理解しやすいように変えながら、本来の怖さもあり、そこに、バランスの良さも感じられる。

特に、呪いのビデオテープが印象に残っており。様々な映像を貼り合わせたようなもので、そこから情報を読み取り、真相に迫るのだが。頭に残るような不気味さ、妙な怖さがしっかりあり、『リング』のものと近く。

洋風になると、日本の出来事ではないという感覚にもなり、距離ができるのだが。アメリカ人からすると、人探しのハガキがよく届いたりもするため、悲惨な最後を遂げた 少女の呪いに、違った印象や恐ろしさを持ったかもしれない。

リメイクされたものを観たからこそ、どういう部分が日本らしいかも感じられ、見比べることで、気づかされる事も多くある。リメイク作品では、本来の良さが失われているものにあれば、似ても似つかないものもあるのだが、この『ザ・リング』は、元の物語を知っていても楽しむことができた。

この映画、製作費 4800万ドルと低予算だったものの、全米興行収入で1億2912万ドル、全世界興行収入で2億4934万ドルとなり、予想を超える大ヒット。ここから、日本のホラー映画が、次々とリメイクされ、『ザ・リング2』もあり、大きな影響を与えた作品と言えそうだ。

リメイクとは別の話になるのだが。『リング』に対しても、昔のホラー映画と比べ、ここが似ている、あそこが似ていると言われることがあり。これも映画では、ない話ではなく、露骨に真似つつ、お互いが了承していることもある。

映画で、最初に行われた事であっても、さらに昔の小説や舞台などで、それにつながるものがあるかもしれず。そう考えると、安易に模倣したものではなく、元の作品が感じられないものであれば、似ているところが多少あっても良さそうな気もする。


  


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