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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 78.プレゼンの裏で揉める感じも凄く、懐かしさもあり スティーブ・ジョブズ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2015年に公開された映画『スティーブ・ジョブズ』を観たのだが。アップル社の共同設立者 スティーブ・ジョブズの半生というよりは、プレゼンテーションの裏での出来事を通じて、人となりを描いたようなもので、イメージだけが強く残り、思うところもある。

実在する人物の映画だけに、どこまで実際にあった話なのだろうかという疑問があるのだが。この映画、雑誌『TIME』の編集長やCNNのCEOも務めた ウォルター・アイザックソンが書いた伝記が原案で、この伝記は、スティーブ・ジョブズが唯一公認のもの。

この伝記を書く際に、スティーブ・ジョブズへの取材も40回以上、家族や社員など100人以上の周囲の人へ取材し、2年以上かかったとある。ただ、唯一公認ではあるものの、発売前に原稿に目を通すことはしなかったともあり、どう書かれているかに関心がなかったのかもしれない。

この伝記が原案ながら、映画では、新製品のプレゼンテーションの裏で、人間関係のゴタゴタが主に描かれており、スティーブ・ジョブズのサクセスストーリーと期待して観ると話が違うとなりそうだ。

この映画を観ていて、大成功を収めた『Apple II』の話が度々あり、世代が違うため、実感できないところもあるのだが。もし、Apple IIを使ったことがある人なら、もっと違った面白さがあるかもしれない。

パソコンについての激しい言い合いでは、内容が分かるだけに主張の食い違いも分かり、現在のパソコンと比較することで、昔は、こうだったのかと楽しむこともできた。

学生の頃、2年くらいだろうか、Macintoshを使っていたことがあり、その後、好きなように組み立てたいと、Windows PCに乗り換え長いのだが。この映画の中で、ユーザーは、カスタマイズしたがるという話に、スティーブ・ジョブズは、誰にもいじらせないと真っ向から対立するシーンがあり、それが、当時、MACで感じた硬さとも重なる。

この映画、物語があって無いようなものなため、物語としての面白さは感じられないのだが。実際に、プレゼンのタイミングで揉め事があったかどうかは別にしても、スティーブ・ジョブズが、これだけ多くの悩みや問題を抱えながら、華々しいステージで、涼しい顔で立っていたと思うとタフさが強く感じられる。

最後に、年頃の娘と言い争い、どうしようもない父親とののしられながらも、スティーブ・ジョブズがステージに立てば、会場に詰めかけた熱狂的なファンが、歓喜に沸き、これが大スターのようで。そのシーンを目の当たりにする娘の表情も、どこか誇らしくもあり、それも印象に残っている。





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