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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 97.渋いSFな世界で、謎に迫る感じもあり オートマタ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

204年に公開された映画『オートマタ』を観たのだが。SFの世界に雰囲気があり、ロボット独特の不気味さのようなものも感じられ、謎に迫るところにミステリーさもある。この映画、スペインとブルガリアの合作。

物語では、人を助けるため、大量の人型ロボットが作られ、それが社会の一部になっている近未来なのだが。ロボットにプログラムを超えた行動があり、その原因を求め、謎に迫るというもの。主人公は、ロボットメーカーの保険担当者で、会社員という感じで、おじさんな地味さも良く。

ロボットに2つの制御機能(プロトコル)があり、生命体に危害を加えず、自他のロボットの改造はしないがあるのだが。この制御機能を抹消され、自分で修理する ロボットが現れ、誰が手を加えたのかとなり、そこから思わぬ展開に。

登場する人型ロボットは、人と同じくらいの大きさで、オートマタと呼ばれており。オートマタとは、機械仕掛けの人形のことで、12世紀から19世紀にヨーロッパで作られていたという話もあり、日本のからくり人形に近いものだろうか。さらに大昔には、宗教的な儀式にも使われたというから、動く人形の歴史は、かなりあるらしく。

この映画を観ていて、ホラーではないのだが、奇妙に感じる瞬間が多くあり。人型ロボットの顔が、基本的に点が二つあるような シンプルなものだけに、無表情に見えるのだが。その見た目のまま、急に動き出すため、何が起こるか読めない怖さもある。

この映画では、人型ロボットが、機械的でロボットらしく。外見が、人の見た目に近くないため、人とロボットは別物と容易に判断できるのだが。そこで、ロボットに考えが感じられると奇妙な感覚にもなり、人ではないのだが、人のようにも見えてくる。

現在でも、ペッパーも販売されており、人の身近なところにロボットがいてもおかしくない世の中だけに、この映画にリアルさもあり。人の手を離れて、ロボットが勝手に進化するようなことになれば、どういうことになるか、そんなことも思わせる映画だった。

SF映画で、最も好きなのが、『ブレードランナー』なのだが。『オートマタ』は、『ブレードランナー』のような派手なアクションはないのだが、訴えかけるものが似ているようにも感じられ、人との違い、ロボットの報われない境遇など、思うところがある。


 


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