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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 102.様々な物語で飽きさせず、希望が持てる結末も良く ミスター・ノーバディ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2009年に公開された映画『ミスター・ノーバディ』を観たのだが、重くなりそうなテーマを明るく取り上げ、人生の機微もあり。様々な出来事があり、急な展開で飽きさせず、見応えがある映画だった。

物語は、2092年、科学の進歩により永遠の命になっており、そこに、主人公 ニモだけが、限りある命。118歳を迎え、いつ死ぬか分からない状態で、医師やマスコミがニモの過去を聞き出そうとするのだが、様々な人生がいくつも語られ、どれが真実なのか、何が正しいのか、そんな内容。

この状況が、天然記念物や絶滅危惧種で、最後に生き残った動物を研究するような、そんな感じに近いのだが。過去を振り返る際、118歳でもあり、記憶の曖昧さもありそうで、何が正しく何が間違っているかも分からず、そんな怪しさがある。

それぞれの記憶を元に、多彩な物語があり。一人の女性と結婚生活を送っていると思ったら、次の瞬間には、その女性が別の女性になっていたり、不幸な最後を遂げるも、時間を巻戻して、別の人生に切り替わったり、自由さがある。

両親や3人の女性との物語でまとめられており、様々なシチュエーションから喜怒哀楽が描かれ、人が持つ感情の豊かさ、複雑さもあるのだが。次々と物語が切り替わるため、話の流れが掴み難くいものの、主人公の思いは理解できるところがあり。

一貫性がない記憶で、インタビューする人も困り出すのだが。これが、高齢者が、若い頃の自分を思い出そうとすると、こんな感じなのかもしれないと思え、適当さが逆に、記憶に囚われ過ぎない感じで、おおらかというか、それも良く。

この映画を観ていると、何かを決めて、行動を起こすことで、その先には、成功や失敗など様々な結果があり。可能性を残すという意味で、選択肢がある状態で、どちらも選ばないというのも、それはそれで、面白さがありそうで。

人生に悲観している時に観れば、人生、最後の最後まで何が起こるか分からないとなり、希望も持てそうで。そこに、この映画の良さもありそうなのだが、振り程度のSF感もあるため、そこで、好みが分かれるかもしれない。





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