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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 108.クイズ番組も懐かしく、意外な面白さがあり スラムドッグ$ミリオネア [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2008年に公開された映画『スラムドッグ$ミリオネア』を観たのだが、想像していたものとも大きく違い、クイズの答えと主人公の人生が密接に関わるところにユニークさもあり、異文化さもあり、展開も早いなど楽しめる映画だった。

物語は、インドを舞台に、スラム街で育った主人公が、クイズ番組『クイズ$ミリオネア』に出演し、次々とクイズに正解するというもの。主人公の境遇から、クイズに答えられるはずがないと不正を疑われ、警察に逮捕されるが、そこから、なぜ、答えられたのかが、徐々に明らかになる。

この映画、インドの外交官・小説家 ヴィカース・スワループが、2005年に発表した小説『ぼくと1ルピーの神様』を映画化したもの。俳優や物語からインド映画を感じさせるのだが、イギリス映画になっており。インド映画でお馴染みなダンスシーンは、最後のエンドロールのみ。

日本では、タレント みのもんたが司会を務めた フジテレビのクイズ番組『クイズ$ミリオネア』が、2007年に終わり、その翌年、この映画が日本で公開されている。当時、この映画は、様々な賞を受賞するなど話題になった作品。

よく知るクイズ番組と映画を組み合わせたものなため、ありがちな サクセスストーリーを想像してしまうのだが、それとも大きく異なり、ドラマティックさがある。インドの物語なため、文化的な違いもあり、日本ではなさそうな出来事も多く、新鮮に感じられる。

クイズの答えを学んだ知識として答えるのではなく、辛い経験から答えており、そこに特徴があり。なぜ、答えられたのかを問い詰められる度に、昔の出来事を振り返るのだが、ワンパターンな印象はない。

主人公が、どんどん正解するため、間違えさせようとする司会者との駆け引きもあり、一度でも間違えれば、全てを失うという緊迫した雰囲気があるのだが。大金がかかっているからこその真剣勝負なため、最近のクイズ番組では、感じられないものかもしれない。

この映画を観ると、体験したことは忘れないという話になるのだが。多くの事を体験で記憶するというのも、無理な話で。そこに、勉強の難しさもありそうな。





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