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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 11.物語の面白さもあり、ノリも凄く スーパー戦隊シリーズ ジャッカー電撃隊 [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

最近、Amazonのプライム・ビデオでは、ゴレンジャーなどの昔の戦隊ヒーローがいくつも追加され、こんなにあるのかと驚くほどなのだが。以前、聞いたことがある『ジャッカー電撃隊』もあり、初めて観たところ、意外に面白く。

何がいいかと言うと、雰囲気やノリだろうか。スパイモノのようでもあり、戦っているときや必殺技の決めポーズも、微妙な間に惹きつけられる。ギリギリ格好が良さそうな感じで、ダサそうで、ダサくならない洗練さと言うのだろうか。

しかも、戦隊ヒーローというと、主人公は、若くて、優男というか、ちょっと軽い感じがあるイメージなのだが。ジャッカー電撃隊は、男らしい おじさん感があり、チャラくない。ここに、刑事ドラマのような 雰囲気もありそうな。

内容は、犯罪組織 クライムと国際科学特捜隊との戦いなのだが。1話から、すでに戦ってる状態で、クライム側が、新たに、機械怪獣という ロボット兵器を投入し、これに立ち向かうため、国際科学特捜隊側が、人をサイボーグ化。

4人のサイボーグで組織されたのが、『ジャッカー電撃隊』なのだが。トランプになぞらえ、スペードエース、ダイヤジャック、ハートクイン、クローバーキングがおり、それぞれに特殊な能力がある。スペードエースは、俳優 丹波哲郎の息子 丹波義隆。

変身しなくても、基本がサイボーグなため、強いのだが、変身するとさらに強くなる。原作が、サイボーグ009、仮面ライダーなどの石森章太郎なため、共通する部分も多そうだ。

4人とも、積極的にサイボーグになった訳でもなく、すでに事故で死んでいたり、敵に襲われ瀕死だったり、それぞれに事情があり。サイボーグ化されているため、生身の人間に戻ることもできないのだが、怪我で血が流れたりもする。

敵のクライムも組織化され、東京ボスや横浜ボスなど日本各地に支部もあり。犯罪ビジネスを展開しているようなところも、テロ組織なリアルさがある。新兵器を開発し、製造ラインができたところに、ジャッカー電撃隊が襲撃したりもする。

クライム内も、単純に一枚岩でもなく、首領 アイアンクロ―を引きずり降ろそうとする 幹部もいたり、その企てに気づき、その幹部を抹殺したり。

40年ほど前の作品なのだが、この当時でも、乗り物のクオリティが凄く、分かりやすい格好良さがある。巨大な飛行戦艦も登場し、連なって攻撃してくる 敵の戦闘機と交戦したり、建物の爆破シーンもCGじゃない迫力がある。

映像から昭和な時代が感じられるのも、面白いのだが。主人公の使命感や男らしさ、敵の薄気味悪さも印象に残り、子供が見ても、惹きつけられる要素は多そうだ。





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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 12.分かりやすい面白さ、ノリが凄い マジンガーZ [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

プライム・ビデオには、永井豪 原作のアニメ マジンガーZなどの映画がいくつかあり、その中の『マジンガーZ 対 暗黒代将軍』を観たのだが。テレビシリーズは、再放送で何話か観たことがあり、こんな感じのアニメとは分かっていたのだが、改めて見ると凄さが感じられる。

『マジンガーZ 対 暗黒代将軍』は、1974年7月の『東映まんがまつり』で上映されたもので、内容としては、マジンガーZの危機的な状況に、新キャラのグレートマジンガーが登場し、一気に巻き返すという話。

このとき、テレビでマジンガーZは、放送されており、2年続いたところで、最終回は、1974年9月。映画で、今後の展開を先にみせているようなもので、このやり方もユニークさがある。

当時、マジンガーZの最高視聴率は、30%以上あったようで。日本以外にも、様々な国で放送され、スペインでは、80%を記録し、大きなマジンガーZ像まで作られたというから、人気の高さが伺える。

映画だからというのもあるのだが、次から次へと敵が現れ、マジンガーZがやられてしまうのだが。このやられっぷりが、相変わらず、派手でもあり、見た目から状況が非常に分かりやすい。

人が怪我をしているのではなく、あくまでも、ロボットが壊されているため、そこに、酷さが中和されているようなところもあり。一方、敵は、機械獣と言われつつ、やられたときに、血しぶきのようなものがあるなど、生々しさもある。

これが、ちょうどいいギリギリ感というのだろうか。やられているという イメージが、見た目から強く感じるのだが、やられているのはロボットの方で、操縦している主人公は間接的でもあり。例えるなら、痛そうで痛くないような、そんな感じだろうか。

敵は、不気味さがあり、見るからに悪そうで。それだけに、マジンガーZとの戦闘では、緊迫した雰囲気になってしまうのだが。そこに、美人キャラや三枚目キャラが乗り込む ロボット アフロダイAとボルボロットもあり、共に戦うところに笑いもある。これが、箸休めのような感じで、緩急がある。

原作者が、車の渋滞から、ロボットの中に入り、操縦するという発想を思いついたという話で、そこから、マジンガーZ。それまでは、鉄人28号など、外側から操縦するのが、当たり前だったというから、驚きもあり、古さも感じられる。

巨大ロボットを操縦してというのも、ここから始まったようで。そんな昔の作品ながら、今、大人の目線で観ても、面白さが感じられるのだから、かなり凄い作品。

ロボットだけに、機械的にどうかなと見てしまうのは、無粋なようでもあり。ぐいぐいと引っ張るような スピード感、展開のテンポの良さがあり。細かいことは気にせず、エンターテイメントとして、楽しめれば、それで、いいのかもしれない。

大人ほど、変な考えに囚われがちなため、子供が見たら、このノリに、素直に楽しめるんじゃないだろうか。主人公の『俺が行かねば』という 男らしさもあり、ヒーロー像としても、いい影響もありそうな。





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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 13.雰囲気があり、分かりやすい面白さ 装甲騎兵 ボトムズ [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

アマゾンのプライム・ビデオに、『装甲騎兵 ボトムズ』のテレビシリーズが加わり、昔のアニメなのだが、改めて観ても、面白く。兄が、もともと好きで、DVDボックスが実家にあり、数年前に、全話観たはずだが。物語自体は、ほとんど覚えていない。

このアニメ、裏で何かがあるという 謎めいた雰囲気がありつつ、戦闘の格好良さに特徴があるように感じられる。機動戦士 ガンダムのような、悲しみなどの感情を刺激する物語でもないため、そこに、覚えていないポイントがあるのかもしれない。

主人公が変わっており、無口な男。ただ、心の声のように一人で語る部分も多く、そこで、こういうキャラクターというのも分かるのだが。そんな変わり者が、人型ロボット兵器 ATに乗り込むと、運も味方につけるような 物凄い能力を発揮し、ギャップも効いている。

これを観ていると、雰囲気からも分かるのだが、完全に大人向けのもので、渋さもあり。普通、見せ場になるロボットによる戦闘シーンは、視聴者を惹きつけるところなため、1話ごとに必ず入れそうだが、そんなことも、気にせず。

週一で放送していたら、子供は、もちろん、そこそこの年齢でも、見続けるのは難しそうな。現在では、動画配信サイトで、一気に観れるため気にならないが。この作りも、逆に、迎合しない感じで男らしい。

展開にスピード感があり、間延びしない感じもある。説明がましい事もなく、こういう状況というのが、雰囲気で感じられ、後は、次々と先に進むような、そんな印象もある。こうなって、ああなってという流れに、キレがあり、キャラクターの行動も、意外と細かい。

ロボットアニメとしては、ロボットの見た目が、戦車のような 地味さがあり、ミリタリー色が強いのも、惹きつけられるのだが。物語も、シンプルでもなく、複雑でもなく、見せ場もしっかりあり。重くならずに、気軽に楽しめるところが、ちょうど良く。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 14.SF感が強く、人知れず、悪と戦う姿が格好良く 宇宙刑事ギャバン [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

『ジャッカー電撃隊』は、ノリも独特で、ダサそうでダサくならない格好良さもあり、結構、楽しめたのだが。途中から雰囲気が変わり、どうも、子供向けとしては、受けが悪かったのか、中盤辺りから、ゆるい方へ寄せ始めている。

襲撃や爆破などで、次々と人が殺されるなど、子供向けとは思えないところに、凄さもあり。それでいて、そのシーンが、変に生々しくもなく、長々ともしていないため、サッパリしており。印象として、敵の悪さが理解しやすく、一方で、悲惨さが伝わってこないところもあり、そこに、良さもあったのだが。この部分が、徐々に薄れているように感じられる。

ここが、気になり始めたため、また、違うものを観てみようと思い、『宇宙刑事 ギャバン』。これも、初めて観たのだが、1982年に放送され、仮面ライダー、ウルトラマン、戦隊ヒーローとも違った、東映製作の特撮ヒーロー。

当時、仮面ライダーやウルトラマンのような従来のシリーズに頼らない 新ヒーローとして、作られたのが、宇宙刑事シリーズの第一弾『宇宙刑事ギャバン』。仮面ライダーを超えるような、単体ヒーローに挑戦したという話もあるのだが。いろんな要素があり、こういう世界という表現も細かく、勢いが感じられる。

宇宙刑事ギャバンを観ていると、シリーズ1作目だけに、観ている方としても、新鮮さがあり。仮面ライダーなどでは、新シリーズではあるのものの、どこかに、定番の流れがあり、そこに、お馴染みの良さがあるのかもしれないが、それが無い。

主人公のギャバンは、バード星の銀河連邦警察から地球に派遣された 宇宙刑事。宇宙犯罪組織 マクーから地球を守るために活躍するというもの。ギャバンは、バード星人と地球人の間に生まれ、地球の平和も守りつつ、行方不明の父も追っているという物語。

個人的に、気に入っているのが、SF感が強く、意外と細かいところ。ギャバンが、変身する際には、上空にある宇宙船から、コンバットスーツが電送され、それを装着するのだが、金属などを表面に付着させる『蒸着』となっており。

一瞬で、変身して戦うのだが、変身直後に、どのように変身したかの解説も入り。変身したときのメタルな感じも、いかにも強そうで、群がる敵を次々と倒すのも格好いい。しかも、いろんな機能があり、それも、科学的に表現されている。

魔空空間(まくうくうかん)というのも、面白いアイディアで。マクーが、地球を逆回転させることで、異空間を作り出し、敵側の能力を3倍に増幅させ、有利か環境に、ギャバンを引きずり込むのだが。それでも、ギャバンは勝つのだが、この魔空空間も、独特な雰囲気で薄気味悪く。

犯罪組織と警察という関係が、非常に分かりやすく、捜査する感覚も、特撮ヒーローでは、あまり見られないかもしれない。しかも、素性を隠して、生活しており、普段は、乗馬クラブで働きつつ、子供にも好かれる 気のいいお兄さん。これが、敵と戦う際には、熱いヒーローになり、このギャップもある。

ギャバンが、地球に送られる際、アシスタントとして、上官の娘が付いてきており。これが、押しかけ女房のようなもので。ギャバンは、モテるため、ちょっと揉めたりもするのだが、それが、敵との戦いで、雰囲気が暗くなり過ぎない良さもある。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 15.機械的な表現も細かく、敵軍団も多彩で豪華な 超人機 メタルダー [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

最近、Amazonのプライム・ビデオに、特撮ヒーローが多く追加されており、その中の『超人機 メタルダー』を初めて観たのだが。他の特撮ヒーローモノとは違った 敵側の男気も感じられ、バブルで景気がいい頃の作品だからか豪華さもあり、細かい事を気にしないような思い切りの良さなど、見応えがある。

メタルダーは、メタルヒーローシリーズの第6弾なのだが。主人公がアンドロイドで、生身の人間ではないというのは、シリーズでは初のようで。敵を倒すために、博士に作られ、突然、起こされたところから始まるため、主人公には、感情もない状態。そこから、物語が進むにつれて、様々な経験を経て、怒りや悲しみ、愛情などを持つようになり、心身ともに成長しつつという感じだろうか。

主人公は、強いのだが、戦い方も分からないため、1話では、敵に倒され、その後も、ダメージがありながら、ギリギリ勝つという感じで。修理する際のロボットアームの動きも、意外に細かく。敵を倒した後の渋さも、定番な明るい感じと違い、単純に悪い敵を倒すというものでもないため、大人は楽しめても、子供の目には、やや微妙に映りそうなところはある。

敵側も、細かく生き生きと表現されており、そこも大きな特徴じゃないだろうか。悪の親玉 帝王ゴッドネロスは、表向きは、大企業の代表を務め、慈善事業などをやりつつ、裏では、株価操作や兵器の密売で利益を上げ、4つの軍団を束ね破壊活動も行うというもので、二面性があり。

配下に、ヨロイ軍団、戦闘ロボット軍団、モンスター軍団、機甲軍団の4つの軍団があり、各軍団内には、様々なモンスターやロボットなどが所属しており、階級も細かく分かれ、軍団長と部下もあれば、子弟など上下関係もある。

それぞれの軍団が、派閥争いしており、手柄を立てようと狙っているところに、ドラマもあるのだが。誰が倒しに行くかでも、敵同士が揉め出し、勝負で決めたり、メタルダーとの一騎打ちで、手柄を横取りしようと邪魔が入るなど、いろいろある。

当時だからだろうか、実名が出たりするのも、新鮮さがあり。例えば、ゴルゴ13をモデルに作られたという ロボットの話では、『ゴルゴ13』とはっきり言っており、さらに、当時のアニメが、モニターで流れていたり、細かい事を気にしないのも良く。

ドローンが無い時代に、ちょっとしたシーンで空撮もあり、爆破も多く派手なのだが。同じような戦闘員が大勢いるのではなく、小ボス、中ボス級が多く、モンスターな見た目もあれば、機械的なものもあり、それが大挙して攻めてくるところに、豪華さがある。

仲間をあざむきながらも、手柄を立てようとすれば、上手く行かず、敵にも、真正面から正々堂々と戦いを挑むものもいたり、上に立つ軍団長のキャラもあるため、敵には敵の人間模様や格好良さもある。

これまで、メタルダーを全く聞いたことがなく、知らなかったのだが。観たところ驚きも多く、昔の作品でも、凄さが感じられる。





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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 16.SFな世界も広く、頼りになる格好良さも凄い 宇宙特撮シリーズ キャプテンウルトラ [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

国産初の本格スペースオペラという『キャプテンウルトラ』を観たのだが。1967年放送だけに時代も感じられ、独特な雰囲気もあり、主人公も格好良く。物語の内容も、子供向けというよりは、ちょっと込み入った感じで、大人が見ても楽しめるもので、見応えがある。

主人公 キャプテンウルトラは、勇敢に戦う 男らしいヒーローで、おじさんな感じで、優男とは違った渋い格好良さがあり。危機的な状況でも、やるぞという意気込みというか、勢いがあり、それでいて、雰囲気から大人の余裕も漂う。

事が起これば、キャプテンウルトラは、500万馬力のロボット ハック、地球人に拾われ育てられた キケロ星人 ジョーを従え、3人で駆け付け、大活躍となるのだが。組織化されているため、上官もおり、他の隊員もいる。

ちょっと分かり難いところでは、キャプテンウルトラは、宇宙ステーションにある パイオニアスクールの教官でもあり、子供達を指導したりもするのだが。子供が加わることでの展開もあり、戦いだけじゃないところに緩急がある。

シュピーゲル号という光速宇宙艇に、3人が乗り込むのだが。この宇宙艇も、3機に分離することもでき、1号機にキャプテンウルトラ、2号機にジョー、3号機にハックとなり。かなり昔の作品なのだが、特撮も細かく、火薬を使ったシーンも迫力があり。この感じも新鮮で良く、CGとは違う。

物語は、人類が宇宙に進出したところ、太陽系へ移住しようとする バンデル星人、様々な 怪獣もおり、それらとの戦いになるのだが。これが、単純に戦うだけではなく、地球にはない特殊な鉱物が発見され、それを奪おうと裏切りもあり、敵が女の子に化け潜入してきたり、バンデル星人側も暴れまわる怪獣に手を焼くなど複雑さがある。そのため、パターン感もあまりない。

宇宙が舞台の話でもあり、全編がセットで撮影され、野外もなく、これも凄いのだが。だからだろうか、こういう世界という統一感があり、狭さも感じないところに豪華さもある。

この『キャプテンウルトラ』は、TBSの『ウルトラシリーズ』第3弾。『ウルトラQ』(1966年1月2日~7月3日 全28話)、『ウルトラマン』(1966年7月17日~1967年4月9日 全39話)、そして、『キャプテンウルトラ』(1967年4日16日~9月24日 全24話)となるのだが。その後、『ウルトラセブン』、最後が、『怪奇大作戦』。

凄いのが、この5つで、『キャプテンウルトラ』のみが東映で、他は、ウルトラマンでお馴染みの円谷プロ。『ウルトラマン』は、長いシリーズで、現在も続いているのだが。初代 ウルトラマンの視聴率が、関東地区で、平均視聴率 36.7%、最高視聴率 42.8%というのも凄く。

高視聴率が続くも、制作が追い付かず、そこで、東映の『キャプテンウルトラ』なのだが。こちらの平均視聴率は、25.6%。大ヒットの次としては、全く違う物語でもあり、健闘してそうな気もするのだが。

宇宙を舞台にしたSF感が強く、何が起こるか分からない奇妙な雰囲気もあり、それでいて、意外にシビアな 人間模様もあり、そこに面白さもあるのだが。迫力の特撮にも、こだわりが感じられ、円谷に負けじと気合を入れてというのも、あるのかもしれない。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 17.不思議さや不気味さもありつつ、個性的な隊員の面白さもあり ウルトラマン [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

『キャプテンウルトラ』が、思った以上に凄かったのだが。同じTBS『ウルトラシリーズ』で、その前に放送された『ウルトラQ』と『ウルトラマン』が、空前の怪獣ブームを巻き起こしたと聞くと興味があり、初代『ウルトラマン』(1966年)を観ることに。

これが、奇妙な出来事から物語が始まり、未知なものへの不気味さもありつつ、それでいて、個性豊かな隊員のユーモアもあり。科学特捜隊が攻撃するときは、軍のような感じで格好良さがあるのだが、一方で、ウルトラマンは、怪獣との取っ組み合いで、地面に転がりながら戦ったり、このギャップも良く。

物語の始まりは、赤と青の球体が飛び回っており、それを小型ビートルでハヤタ隊員が追っていると、赤い球体と衝突し、ハヤタ隊員が死んでしまい。赤い球体がウルトラマンで、命を与えることでハヤタ隊員を生き返らせ、そこで、ウルトラマンと一体化。そこから、怪獣が現れる度に、ウルトラマンに変身して、戦うというもの。

巨大な怪獣との戦いだけに、特撮も多めで、爆破シーンも迫力があり、戦車などが何台も登場したり、動きも細かく。細かければ細かいほど、実際にあったらと想像しやすく、よりリアルに感じられ面白い。CGには無い 物体感が模型にはありそうで、特に爆破シーンは、火薬が一番かもしれない。

オープニングで、ウルトラQと表示され、そこから、ウルトラマンとなり、始まるのだが。これは、ウルトラQの世界観を継承しているためのようで、こうなると、ウルトラQも気になる。

当時、関東で平均視聴率 36.7%なのだが。その後、何度も再放送されるのだが、最初の再放送でも、平均視聴率が18%ほどとあり。それだけ、観る人を惹きつける魅力があると言えそうだ。

ウルトラマンというと、バルタン星人が有名なのだが、印象に残っており。バルタン星人の光線で、人が動けなくなるのだが、マネキンチャレンジのようでもあり。バルタン星人が隊員にのり移り、口を借りて話すのだが、地球に移住しようとするため、火星はどうかと聞かれると、『火星には我々の嫌いな.......』と音声が急に消え、口だけ動くのが、かなり不気味。

怪獣側も、生き物な感じも強く、それぞれに理由があり、現れるため、単純に攻めてきているのとも違う。そこに、常に新鮮さがあり、物語の面白さがあるのかもしれない。

ウルトラマンは、現在も続いているほどの長いシリーズなのだが、どれも観た記憶が無く、ちゃんと観たのは初めて。不思議さや不気味さもあり、引き込まれるのだが、結末も幸せ感があり、心地良く。アイディアがあり、遊び心も感じられ、そこに楽しさもある。やはり、ウルトラマンは凄い。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 18.爆発した中から登場する 変身シーンが格好良く イナズマン [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

『イナズマン』を観ていたのだが、1973年に放送され、原作は、石ノ森章太郎。変身の格好良さもあり、不気味さやスピード感がある展開も魅力的なのだが。『ダウンタウンのごっつええ感じ』のコントを連想させるところもあり、これも楽しめる。

物語は、悪の超能力集団 新人類帝国が、超能力を持たない旧人類を滅ぼそうとしており、それに対抗するのが、超能力を持つ 少年少女で構成された 少年同盟。新人類帝国と少年同盟の戦いに、主人公が巻き込まれ、死にかかったところで、超能力者として覚醒し、少年同盟と共に戦うというもの。

主人公の学友で、九州男児で三枚目の丸目豪作というキャラもあり、コメディな感じもあるのだが。少年同盟があることからも、少年少女が特に多く登場し、常に、主人公と一緒に戦うというのは、珍しいかもしれない。

主人公が戦う際に、『チェスト!』とよく言っており、これは、薩摩(現 鹿児島県)で使われた言葉のようで。なぜ、『チェスト』なのかだが、有力な説に、薩摩藩に伝わる剣術 示現流の言葉『知恵を捨てよ』があり。言葉から掛け声になり、そこで、『チェスト』になったという話。無心になれという意味だろうか。九州男児なキャラがいることからも、つながりがありそうな。

何が格好いいかというと、イナズマンへの変身。主人公は、サナギマンに変身し、サナギマンからイナズマンに変身するのだが。サナギマンには、自由に変身できるものの、イナズマンは、腰のゲージがMAXにならないと変身できない。

赤茶色のサナギマンでは、敵と戦えるものの、それほど強くなく、見た目も敵の怪人のような地味さがあり。イナズマンになれば強いため、このタイミングで、敵が倒そうとしており、戦闘機で攻撃したり、集団で攻めてくるため、劣勢になることも多く。

その攻撃を耐えつつ、腰のゲージがMAXになった途端、イナズマンに変身するのだが。この変身が、サナギマンが爆発し、飛び散るところから、イナズマンが現れ、これが、キレのある格好良さがあり。BGMのノリも良く、大きな見せ場。

敵が、身近なものを題材にしたものが多く、砂であったり、カビであったり、そういうところも想像しやすく、分かりやすい。そんな敵が、巨大化し、街を破壊したりするのだが。ここは、ミニチュアを使った特撮になり、イナズマンも小さい模型。

古い作品でもあり、見るからに模型なのだが、それでも、スケール感が掴みやすく。さらに、複数で登場する敵のファントム兵士の描写も、途中から細かくなり、動きも多彩で、こだわりも感じられる。

当時、視聴率では、同じ石ノ森章太郎の『仮面ライダーV3』の方が人気があり、変身ブーム自体も落ち着き始めた頃と厳しかったようなのだが。スプーン曲げで有名な ユリ・ゲラーが話題になり、1974年には、来日するなどして、超能力ブームを巻き起こした頃とも重なり。今とは、違った感覚で楽しめたのかもしれない。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 19.つながっているようで、設定の違いも大きく イナズマンF [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

『イナズマン』に続き、1974年に放送された『イナズマンF(フラッシュ)』も観ていたのだが。イナズマンとのつながりがあるような流れで、始まっているのだが、違いも大きく、別の物語のようでもあり。

イナズマンの終盤には、新たな悪の組織 デスパー軍団が度々登場し、帝王バンバが率いる新人類で内乱もあり。ゴタゴタの中、帝王バンバを倒して終わるのだが。続くイナズマンFでは、このデスパー軍団が敵になり、つながりがあるような流れ。

前回も書いたのだが、イナズマンは、変身が良く。サナギマンには、すぐに変身できるのだが、ゲージがMAXにならないと、イナズマンに変身できず。敵にやられ気味で変身するのだが、サナギマンが粉々に飛び散る中からのイナズマンが、格好良かった。

ただ、これも、イナズマンの途中で無くなり、もちろん、イナズマンFも、それは変わらず。サナギマンに変身すると、すぐにイナズマンになり、変身も光の演出のみ。もしかすると、最初の変身、イナズマンに変身するまでの手順が長過ぎたんじゃないだろうか。

イナズマンFになると、超能力を持った少年少女で構成され、イナズマンの仲間として活躍する 少年同盟に代わり、インターポールの秘密捜査官になり。こうなると、刑事モノな雰囲気になり、ノリも全く違うように感じられる。

イナズマンでは、中盤辺りから、九州男児でユニークなキャラ 丸目豪作とイナズマン 渡五郎の二人で物語が展開したりもするのだが。それまでは、少年同盟の少年少女の出来事からになり、その中に、ヒロインらしき女性もいるため、暗くなり過ぎず、バランスが取れていたような。

それが、イナズマンFになると、少年同盟や丸目豪作の影が薄く、ダンディーな秘密捜査官と二人だけに、緩い感じがなく。さらに、悪の組織 デスパー軍団も、悪さが刺激的で、シリアスな物語が多いなど、子供向けではないかもしれない。

当時、変身ヒーローが乱立する中、低視聴率に悩まされ。そこで、起死回生を狙って、イナズマンFということなのだが。イナズマンFは、視聴率的に、どうだったのかは分からない。この物語の展開から、子供ウケしそうになく、これも、厳しかったのかもしれない。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 20.宇宙人感が強く、違った面白さがある 伝説巨人イデオン [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

NASAの発表で、太陽系から、わずか39光年の距離に、7つも地球と同じような大きさの惑星があるとなり、話題になっているのだが。NASAと言えば、予算が削られそうになると、新たな情報を公開するとも言われており、もしかしたら、さらに進んだ情報を握っているかもしれない。そう考えると、より面白さがある。

地球外生命体となると、やはり、宇宙人を連想するのだが、それとイメージが重なるのが、『伝説巨人イデオン』。富野由悠季(富野喜幸)の代表作と言えば、機動戦士ガンダムなのだが、それに続く作品に、伝説巨人イデオンがあり。放送されたタイミングも、機動戦士ガンダムの翌年、1980年に放送されている。

興味深いのが、人気の出始めなのだが。機動戦士ガンダムは、放送された当初は、低視聴率に悩まされ、予定を繰り上げて最終回を迎えたほど。打ち切りが決まった頃に、急に人気が出始め、主人公 アムロが最終回で死ぬという内容を変更し、続編につないだという話もあり。

この伝説巨人イデオンも、終盤に人気が高まり、同じような感じなのだが。機動戦士ガンダムが、面白いと感じていると、伝説巨人イデオンの面白さも分かりやすく、個性的なキャラによる人間模様も近いものがありつつも、全く違う物語で楽しめる。

伝説巨人イデオンで、凄いと感じる部分が、いくつかあり。合体して巨大ロボになるところが、大きな見せ場で盛り上がるところなのだが、主人公が操縦するものの、他にも多くの乗組員がおり、戦艦をロボットにしたようなものと思うと分かりやすいかもしれない。

巨大なだけに、動きの重々しい感じも機械的でいいのだが。動きが遅い分、スピード感がある戦闘ができず、格好良さに欠けそうなところ、そうでもなく。各ブロックにいる 乗組員が、言い合いながら戦う姿も、違った面白さがあり。

バッフ・クランというのが敵方なのだが、この異文化の宇宙人感が強くあり。メカデザインが、ダサくなりそうな際どさがありながら、作りが細かく、洗練された感じがあり。

海外のアニメで、似たようなものを見たことがあるのだが。それは、メカニカルな部分への意識が低く、取って付けたような 適当なもので、格好が悪かったのだが、それとは、全く違う。

BGMも、レトロなSF感があり、得体のしれない 宇宙人が攻めてくるという雰囲気を盛り上げるのだが。バッフ・クラン側も、単純に、侵略するだけの悪者ではなく、それぞれに事情があるところで世界の広がりもあり。

観る前は、機動戦士ガンダムとも大きく違い、アフロな主人公が登場し、巨大ロボで戦って、面白いのだろうかと疑問に思っていたのだが。見続けていると、盛り上がる見せ場もあり、希望が持てる展開でもあるため、明るさがある。

巨大ロボは、発掘した兵器なため、これは、何なのかというところで、敵も味方も驚く感じが素直に面白い。


 


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