SSブログ

映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 24.格好が悪くても、ノリが良く面白さがあり ザ・カゲスター [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

1976年に放送されていた 『ザ・カゲスター』を観ていたのだが。見た目も強烈で、ところどころにギャグを盛り込むキャラも多く、変わってるのだが、意外に観やすく。定番の格好いいヒーローとは違うものの、慣れてくると独特な面白さがある。

当時、これを観ていた人に話を聞いたところ、子供心に格好悪いと思ったとなり。子供が観て、格好悪いと感じる ヒーローとは、どんなものだろうと逆に気になり、観始めたのだが。

確かに、独特なデザインで、ダサさがあり。主人公の影から登場する カゲスターは、真ん丸頭に、大きな丸めの目があり、頭は渦巻きのようなグルグル、しかも、マントは米国の星条旗を思わせるデザインながら、やはり、格好は悪く。

ヒロインからのベルスターも、これに負けてない感じがあり、ひらひらのミニスカートで、露骨に、パンチラも多く。二人が乗り込む マシンも格好良さは無く、輸送機のような カゲボーシーは、上が回転しつつ、怪しさがある。

好き嫌いが分かれそうな作品なのだが、何話か観ていると、それぞれのキャラが、ところどころで行う ギャグやクセにも慣れ始め、それも段々と良くなり。中盤からサタン帝国という悪の組織との戦いになるのだが、それまでは、一話毎に、奇妙な犯罪者とその手下との戦いで、ワンパターン感が少なく、新鮮さがある。

物語は、主人公が平社員で、ヒロインが、その会社の社長令嬢。二人が乗る車が崖から転落し、二人が、高圧電線で感電したことで、二人の影から、カゲスターとベルスターが現れる。それを使うことで、悪を倒すため、いわゆる、主人公が変身して戦うのとは違う。カゲスターを出して戦うと、主人公は、体から魂が抜けたようになり、もうろうとしていたり、そこに、ユニークさもある。

カゲスターとベルスターは、影を自在に操ることができ、自分の影を使い、逃げようとする敵を影に捕まえさせたり。影の手が伸びたり、巨大化したりするのだが、ここに不気味さもありつつ、親分子分のような関係で、陽気な感じもある。

原作は、八手三郎なのだが。この名前は、特撮ヒーローモノでは、原作者の他、主題歌の作詞など、時代を超えて、やたらとあり。これは、誰かの名前ではなく、東映テレビプロデューサーが共同で使う ペンネーム。特徴がある名前なため、特別な思いもありそうな。

ザ・カゲスターは、見た目は変わっているものの、力強く格好良さそうな テーマソングも耳に残り、登場人物も個性的で、作り自体は、細かくしっかりという印象がある。子供の頃に観て、格好悪いヒーローと思ってたと話していた人も、内容を覚えていることからも、よく観ていたのも分かり、他とは違った魅力があるのかもしれない。

外で遊ぶ子供にとっては、特に影は身近な存在だろうし、ふとした瞬間、『影よ、ゆけ!」と真似して遊んでいたりするんじゃないだろうか。





nice!(209) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 209





この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。