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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 83.監督と主演が1976年と同じで、30年後に再びも凄く 犬神家の一族 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2006年に公開された映画『犬神家の一族』を観たのだが。1976年に映画化された時と同じ監督 市川崑、主演 石坂浩二で、30年後に再び映画化されたもので、似たようなシーンも多く、時代の違いもありそうで。

1976年と2006年の『犬神家の一族』を比べると、主人公の金田一耕助を演じる俳優 石坂浩二が、30年経っているため、最初の若い優男というイメージから、おじさんな感じになり、ノリの違いのようなものが感じられるのだが。沈みそうなボートを見掛け、走るシーンでは、当時と変わらないような。

この二つの映画、監督も同じで、1976年の『犬神家の一族』と重なるシーンも多く。主人公以外の俳優は違っており、こちらの方が、豪華キャストとも言われているのだが。2006年の『犬神家の一族』の方が、登場人物のやり取りや話し方など、全体的に落ち着いた感じが漂っており、微妙な雰囲気の違いもある。

映画では、昭和22年の出来事として描かれており、原作の長編推理小説では、昭和2X年らしいのだが。昭和22年が、実際に、どんな感じかは分からないものの、1976年の方が、知らない古さがあり、こういう世界という感じに違和感がなく。

2006年では、今どきなものを古く見せようとしている感じもあり。これは、当時の映像に比べ、作品が新しいだけに映像に鮮明さがあるからかもしれない。デジタルリマスターで映像が綺麗に見えても、1976年の方は、色合いに古さが残り、そこに、時代も感じられる。

さらに、大きな違いとして、1976年の『犬神家の一族』には、赤っぽい白黒映像を織り交ぜ、戦後まもなくな雰囲気も掴みやすく。これが物語のために作られた映像ではなく、どうも、当時、実際に撮影された 本物の映像のようで。

物語に、当時を感じさせる 実際の映像や画像が入ると、伝わってくる リアルさに大きな違いがあるのだが。こういう事ができるのも、昔の映画ならではかもしれない。

どちらかというと、1976年の『犬神家の一族』の方が躍動感があり、不気味さや奇妙さ、表現のどぎつい感じもあり。こちらの方が、分かりやすい面白さがあるような。


 


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