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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 95.登場人物別に様々な物語があり、スリルや迫力もある バンテージ・ポイント [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

2008年に公開された映画『バンテージ・ポイント』を観たのだが。同じ事件を何度も巻き戻しつつ、想像を裏切るような 意外な展開もあり、違った感覚で楽しめる サスペンスアクション映画だった。

物語は、スペインの国際会議に出席する米大統領が、大勢の聴衆を前にスピーチしようとしたところで狙撃され、騒然となるところから始まるのだが。主人公は、以前、大統領が襲撃された際に銃弾を受け、現場に復帰した シークレットサービス。再び、大統領が狙われ、周囲の動きに翻弄されながらも、活躍するというもの。

この映画のユニークなところが、何度も時間を巻戻し、8人の登場人物の視点で、様々な物語があることで。普通は、時間の経過と共に物語が進み、様々な展開があるものだが、この映画は、狙撃事件を中心に、何度も時間をさかのぼり、同時刻の8人の動きが分かるようになっている。

視点が違っていても、同じ狙撃事件を何度も見せられ、面白くないんじゃないかと思っていたのだが。登場人物が複雑に絡み合い、一方が、こう見ていたことが、全く逆になっていたり、さらに、裏で大きな動きもあるなど驚きもある。

しかも、8人の登場人物の中で、主人公がメインなのだが、他の人物についても、軽くではなく、しっかりあるため、準主役が多いような作りなのだが。視点が変わることで、それぞれの物語に変化も大きく、飽きさせないところもある。

主人公のシークレットサービスが、おじさんな感じで、復帰したばかりで頼りない雰囲気なのだが、終盤には、危機的な状況に陥りながらも、大統領を守るという一心で、必死な姿があり。見た目が格好いい感じではないところに、地味なプロっぽさも漂い、それも良く。

視点が変わることで、物語全体の理解が深まる事にもなり、展開に緩急もあるため、面白かったのだが。この映画、90分と短めでもあり、それで、この内容に凄さもありそうな。





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