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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 12.分かりやすい面白さ、ノリが凄い マジンガーZ [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

プライム・ビデオには、永井豪 原作のアニメ マジンガーZなどの映画がいくつかあり、その中の『マジンガーZ 対 暗黒代将軍』を観たのだが。テレビシリーズは、再放送で何話か観たことがあり、こんな感じのアニメとは分かっていたのだが、改めて見ると凄さが感じられる。

『マジンガーZ 対 暗黒代将軍』は、1974年7月の『東映まんがまつり』で上映されたもので、内容としては、マジンガーZの危機的な状況に、新キャラのグレートマジンガーが登場し、一気に巻き返すという話。

このとき、テレビでマジンガーZは、放送されており、2年続いたところで、最終回は、1974年9月。映画で、今後の展開を先にみせているようなもので、このやり方もユニークさがある。

当時、マジンガーZの最高視聴率は、30%以上あったようで。日本以外にも、様々な国で放送され、スペインでは、80%を記録し、大きなマジンガーZ像まで作られたというから、人気の高さが伺える。

映画だからというのもあるのだが、次から次へと敵が現れ、マジンガーZがやられてしまうのだが。このやられっぷりが、相変わらず、派手でもあり、見た目から状況が非常に分かりやすい。

人が怪我をしているのではなく、あくまでも、ロボットが壊されているため、そこに、酷さが中和されているようなところもあり。一方、敵は、機械獣と言われつつ、やられたときに、血しぶきのようなものがあるなど、生々しさもある。

これが、ちょうどいいギリギリ感というのだろうか。やられているという イメージが、見た目から強く感じるのだが、やられているのはロボットの方で、操縦している主人公は間接的でもあり。例えるなら、痛そうで痛くないような、そんな感じだろうか。

敵は、不気味さがあり、見るからに悪そうで。それだけに、マジンガーZとの戦闘では、緊迫した雰囲気になってしまうのだが。そこに、美人キャラや三枚目キャラが乗り込む ロボット アフロダイAとボルボロットもあり、共に戦うところに笑いもある。これが、箸休めのような感じで、緩急がある。

原作者が、車の渋滞から、ロボットの中に入り、操縦するという発想を思いついたという話で、そこから、マジンガーZ。それまでは、鉄人28号など、外側から操縦するのが、当たり前だったというから、驚きもあり、古さも感じられる。

巨大ロボットを操縦してというのも、ここから始まったようで。そんな昔の作品ながら、今、大人の目線で観ても、面白さが感じられるのだから、かなり凄い作品。

ロボットだけに、機械的にどうかなと見てしまうのは、無粋なようでもあり。ぐいぐいと引っ張るような スピード感、展開のテンポの良さがあり。細かいことは気にせず、エンターテイメントとして、楽しめれば、それで、いいのかもしれない。

大人ほど、変な考えに囚われがちなため、子供が見たら、このノリに、素直に楽しめるんじゃないだろうか。主人公の『俺が行かねば』という 男らしさもあり、ヒーロー像としても、いい影響もありそうな。





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