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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 47.SF小説をドラマ化したのも凄く、Amazonオリジナル制作 高い城の男 [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

Amazonオリジナル制作のテレビドラマ『高い城の男』のシーズン1を観たのだが。内容も意味深でスケールが大きく、思うところもあるのだが。何より、これをドラマ化したアマゾンが凄い。

これは、SF作家 フィリップ・K・ディックの小説をドラマ化したもので、製作総指揮に、リドリー・スコットとフランク・スポトニッツが務めている。

フィリップ・K・ディックのSF小説で映画化されたものでは、『ブレードランナー』、『トータル・リコール』、『マイノリティ・リポート』など有名な作品が多く。リドリー・スコットは、映画『ブレードランナー』の監督でもあり、フランク・スポトニッツは、ドラマ『Xファイル』で、いくつかの脚本や監督をするなど、これだけでも、かなり期待できる。

物語は、第二次世界大戦に敗北したアメリカを舞台に、様々な思惑が交錯するような 人間ドラマ。第二次世界大戦で、ドイツと日本が勝ち、アメリカ本土は、大半がナチスドイツで、西海岸側を日本が占領というパラレルワールド。映写機で使われる 円盤上のフィルムが、大きなポイントで物語が展開する。

何が凄いかなのだが、ドイツと日本に占領され、街並みもそれに合わせて違い、時も1962年なため、昔な感じもあり、行き交う車も今とは違う。それを再現したのが凄く、こういう世界という広がりも感じられる。

ドイツや日本の占領下ということで、この部分が、どのように表現されているかも気になると思うのだが。極端に悪く描いていることもなく、感情を煽らず、冷静さがあり。それぞれに、事情があるところに、ありそうなリアル感もある。

やや気になるのが、易経(えききょう)で。行く末を占うというものなのだが、そういうところがあっても不思議ではないものの、そこは、神主などが登場した方が雰囲気があるような。もしかすると、宗教色をあまり出したくなかったのかもしれない。

外国人から見た日本という感じはありつつも、日本文化を理解し、それに配慮したような細かさも感じられる。多少、強調している部分があるにしても、戦後まもなくなら、現在とは違うため、ありそうなとも思える。

長編小説で話が長いだけに、1話だけ観て、ちょっとよく分からないと投げ出されそうなところもあるのだが。SFで複雑さもあり、世界観も違うため、何話か観て、徐々に盛り上がる感じだろうか。

パラレルワールドだけに救いもあるのだが。アメリカ人が観たら、敗戦国として描いているだけに、思うところも多そうな。

いずれにしても、内容的にも、映像の表現としても、やり難いところで、Amazonオリジナルなのが改めて凄く。シーズン2もあるところに、人気の高さもあ伺える。


   


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