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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 91.映像に雰囲気もあり、記憶について考えさせられる SF映画 ダークシティ [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

1998年に公開された映画『ダークシティ』を観たのだが。独特な世界感で雰囲気があり、物語から記憶の不思議さも感じられ、思うところもあり。20年ほど前の映画だけに、CGではない特撮が多く、そこに味もある。

物語は、目を覚ますとホテルのバスタブにおり、自分が誰かも分からない男が主人公。そこに、突然、博士から電話があり、追ってから逃げるように言われ、黒づくめの一団から逃げ、さらに、覚えのない連続殺人の犯人として、警察からも追われ。追い詰められると、主人公はチューンと呼ばれる超能力を発揮し、難を乗り切り、最後に、怪しげな世界のすべてが明らかになる。

黒づくめの一団や警察にも追われ、記憶喪失に超能力など、ごちゃごちゃした感じがあり。始めの20分ほどは、様々な出来事が次々と起こり、方向が掴み難くいのだが。物語が進むにつれて、裏でうごめく ストレンジャーの存在も明らかになり、徐々に謎が解けるところに面白さがある。

登場人物も、さりげない言葉に人間味もあり、渋さも感じられ、建物や車のデザインにレトロ感もあり、雰囲気が良く。これが、無感情な ストレンジャーの不気味さを引き立たせているようにも見える。

この映画を観ていると、記憶は記録のようなもので、記憶にあれば、それをやったことになるのが分かるのだが。この記憶が、もし、何者かに操作されてしまえば、実際には、やってない事もやった事になり、ここに怖さがある。

現在の技術では、この映画のように記憶を細かく操作することはできないものの、記憶の曖昧さは実感できるため、そこに、他人事ではないようなところもあり。興味や関心がないと記憶に強く残らず、思い出す機会もなく、時が過ぎれば、ぼやけた感じで、あったかどうかも曖昧になる。

最近は、VRなどで疑似体験でき、これが、より高度になれば、脳が誤認することで、現実との違いが分からなくなるかもしれない。そうなると、この物語も、全くあり得ない話でもなく、そこに、考えさせられるところがある。





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