SSブログ

思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 27.恐ろしいだけのホラーではなく、人間模様と雰囲気のある物語 エクソシスト [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

最近、Amazonのプライム・ビデオに、『エクソシスト ディレクターズカット版』が追加され、ホラー映画では、誰もが知る 有名な作品。観たことはないのだが、ところどころが様々な番組で紹介され、怖い映画という イメージが強く。

ホラー映画は、恐怖心ばかりを煽るものもあり、どうかなと思っていたのだが。学生の頃、映画マニアの友人が、エクソシストのシーンから、『宇宙で死ぬって、おかしくない?』と話していたことを思い出し、それが懐かしくもあり、それで観たのだが。

この映画、怖いだけのホラー映画ではなく、物語があるだけに、惹き付けられる面白さがある。瞬間的で、スピード感があるような怖さではなく、じわじわと悪化するような怖さで、想像していたものとは、大分違う。

内容は、悪魔が娘に憑(と)りつき、それに立ち向かうというもの。裕福で幸せそうな母と娘がおり、しばらくして、娘の不可解な行動が始まり、病院へ行っても治らず、最後は、悪魔祓い。

エクソシストは、悪魔に憑りつかれた人から悪魔を追い出し、正常な状態に戻す人のことで、悪魔祓い。カトリック教会でも、やたらとできるものではなく、悪魔に憑りつかれたという証拠がなければ、やろうにも許可が下りず。条件が整うと、経験豊富な 老神父が行う。

奇妙さを感じるところに、少女が、精神的なもので、錯乱し暴れているのか、悪魔に憑りつかれ、乗っ取られているのかが、どちらとも言えない状態があり。そこから、徐々に悪魔に憑りつかれたというのが、明らかになるのだが。ここに、リアルさがある。

誰しも、心理的に病み、狂人になる可能性はあるのだが。そこから、非現実的な悪魔に憑りつかれたという話に、徐々に進むため、違和感があまりなく。物語が急に飛躍せず、徐々に引きずり込むような感じで、雰囲気もある。

母親からみて、ベットが勝手に揺れ出すなど、娘の心理的な問題では、片付けられない現象があり、病院へ行くのだが。医学で原因を突き止めようと躍起になる医師には、話が通じず。最後は、お手上げになる。

その後、神父を頼るも、悪魔祓いは、大昔の話で、現在は、やっていないと断られ、そこから、悪魔に憑りつかれているという認識に至るまでも、紆余曲折あり。

この作品、1973年に公開された アメリカの映画。この年の興行収入では、1位というから、大ヒットした映画になる。この映画で流れている曲が、現在でも、心霊番組などで、必ず使われているような お馴染みの曲でもあり、その凄さが伝わってくる。

ホラー映画として、どのくらい怖いかなのだが。個人的には、強烈なシーンは多く、頭に焼き付くものの、悪魔や幽霊というよりも、狂人な怖さの印象が強く。そのため、後ろが気になるようなものでもなく、妙な怖さは残らないんじゃないだろうか。

憑りつかれた娘を助けようと奔走する母親の姿は、難病の子を助けようとするものとも重なる。最後は、緊迫した雰囲気の中、ちょっと笑いもあるなど、救われるような ユニークさもある。

ホラー映画では、1976年の『オーメン』があり、これが一番だと思っていたのだが。それよりも前に、『エクソシスト』があったことを思うと、こちらも凄い。

オーメンは、シリーズ化されており、1と2が良く。この映画も、悪魔に立ち向かうという点では、同じかもしれないが、全く方向が違い、オーメンは、謎解きのミステリーさもある。

どちらの作品も、怖さもありつつ、物語の展開に面白さがある。ちなみに、オーメンは、プライム・ビデオの見放題に、今のところ入っていない。

『エクソシスト』は、怖いだけのホラー映画と思っていただけに、意外な面白さに驚きもある。ただ、衝撃的なシーンが多いため、不快に感じる人も多いかもしれない。





nice!(224) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 224