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思うところも多い 映画・ドラマ・バラエティ 32.映像も綺麗になり、昔の名作も古さを感じない ベン・ハー [印象に残る 映画・ドラマ・バラエティ]

Amazonプレミアムのプライム・ビデオには、昔の映画もあり。映画のタイトルだけは、聞いたことはあるものが多く、そこで、『ベン・ハー』を観たのだが。物語の世界が広がっているんじゃないかと思うわせるほど、スケールが大きく、名作の凄さがあり。

1959年の映画だけに、かなり古い映画なのだが、デジタルリマスターで映像は綺麗で、最近の映画のように見える。ただ、とにかく長く、3時間半はあり、3,4回に分けて、やっと観終わった。

米 映画製作・配給会社 MGMの映画なのだが、製作費 54億円で、6年もかけて制作されており。製作費は、現在の価値に換算すると、この10倍とも言われている。

この製作費から、大盤振る舞いで景気が良さそうだと想像してしまうのだが、実際は、その逆で、MGMが倒産寸前で、起死回生を狙ったのかもしれない。『ベン・ハー』の世界的な大ヒットで、倒産から持ち直したというから、勝負強さも感じられる。

映画製作費ランキングでは、『パイレーツオブカリビアン ワールドエンド』が、約342億円で1位という話が、2014年8月の日刊スポーツの記事にあり、10倍という話が正しければ、それを大きく上回っていることになる。

様々な映画で、CGがよく使われており、CGの技術も向上しているため、実在するんじゃないか、そういう世界が広がっているんじゃないかと感じられることがあるのだが。『ベン・ハー』は、CGが無い時代の映画ながら、それと同じような感覚があり、そこに凄さもある。

ただ、船に乗っての戦闘シーンが、全体を映した映像で、船が模型になっており、そこが、残念。何分もないような部分なのだが、他が、実在するような 精巧さがある分、ここは、無くても、どうにかなりそうな。

物語は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教ノ3大宗教の聖地 エルサレムでの話。ここをローマ帝国が占領し、そこに赴任してきた司令官 メッサラと地元の貴族 ベン・ハーが、幼馴染。

最初は、再開を喜び合うのだが、そこから、仲がこじれ、濡れ衣を着せられ、豊かな暮らしをしていた ベン・ハー、母、妹が、奈落の底に突き落される。囚人になった ベン・ハーは、苦難を乗り越え、復讐するという話。

長い映画なのだが、次々と展開があり、印象に残るシーンも多く。2輪戦車のレースでは、複数の馬で引いて走るのだが、どの馬をどこに置くべきかという話もあれば、囚人ながら、漕ぎ手の動き次第で船の動きが決まり、戦闘の勝ち負けにつながるため、様子をみながら、囚人を扱うところなど、いろいろある。

復讐劇ではあるのだが、ネチネチしたような 陰湿さが、あまり感じられず、最後は、丸く収まるため、観た後の気分もいい。



『ベン・ハー』は、来年、リメイク版が公開という話で、上の動画が予告編なのだが。昔の作品も、デジタルリマスターで映像が綺麗なだけに、見比べてみるのも、面白そうだ。


 


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