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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 21.独特な格好良さがあり、ノリ良く楽しめる 人造人間キカイダー [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

1972年に放送された『人造人間キカイダー』を初めて観たのだが。ヒロインも魅力的で、どのキャラも個性的で際立ち、物語の緩急もあるため観やすく。ギターを弾きながらの登場も、どうかなと思っていたのだが、これが実に良く。

見続けていると、人造人間の複雑な心境や境遇も感じられ、それを抱えながら、一人で敵に立ち向かい、派手な戦いぶりで倒すところに格好良さもあるのだが。その後、ヒロインなどと一緒に行動せず、一人、バイクにまたがり、颯爽と走り去るところも男らしい。

物語は、博士と助手でもある 娘が、悪の組織 ダークで、アンドロイドを作らされており。ダークは、兵器を売りながら、世界征服も企み、その悪事を食い止めるため、研究室の地下で密かに作っていたのが、人造人間 キカイダー。

ロボット工学者 プロフェッサー・ギルが、ダークの首領でもあり、学者な感じもあるのだが。奇妙な笛を吹き、ダークロボットを操り、その機能が、キカイダーにもあり。それを抑えるために、取り付けられた 良心回路も不完全。

笛の音に悩まされながら、キカイダーは戦うのだが。これも、ダークで生まれたことを意味しており、そこに複雑さもあり。プロフェッサー・ギルの笛を吹く姿も、不気味で雰囲気がある。音の印象というのも不思議なもので、どこからともなく聞こえてきそうな感覚にもなる。

原作者は、石森章太郎なため、イナズマンの丸目豪作のように、キカイダーにもユニークなキャラがおり、それが、伊賀忍者 服部半蔵の16代目という 服部半平。私立探偵で、お調子者なのだが、この個性的なキャラに味もあり、BGMの間の抜けた感じも良く。

調べてみると、丸目豪作を演じた 北村晃一、服部半平の植田峻も、その後、数々の作品に出演し、大河ドラマへの出演も多く。雰囲気を一気に変えるような、こういう 面白キャラほど、演じるのが難しいのかもしれない。

キカイダーが、変身した時に乗っているバイクが、カワサキなのだが。1970年、東京モーターショーで、参考出品された『カワサキ・マッハIII500・GTスペシャルサイドカー』を借り受け、白だった車体を黄色に塗装し、それほどいじらずに使われており。

未来の車をイメージした コンセプトマシンとして発表されたというのだが。それでも、これだけ、特撮ヒーローが乗り込んでも、映える デザインなのも凄く。他のヒーローマシンに比べ、洗練された 格好良さもある。

キカイダーは、日本でも有名なのだが、ハワイでも、熱狂的な人気があるらしく。日本で放送された2年後、ハワイでも放送が始まり、40年以上経った現在でも、多くのファンがおり、誰もが知る特撮ヒーローというのも凄い話。


 


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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 22.少年二人が合体変身、他との違いも多く 超人バローム・1 [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

ゴルゴ13でお馴染みのさいとう・たかを原作で、1972年に放送された『超人バローム・1(ワン)』を観たのだが。少年二人が合体変身という ユニークさもあり、怪人の不気味さがありつつ、登場人物のノリは明るく、他とは違う特徴がある。

もともと、『週刊ぼくらマガジン』で連載があり、この漫画雑誌が廃刊した翌年、特撮テレビドラマとして、始まったという作品なのだが。面白いのが、原作者が、子供二人が合体変身で大人の顔は違和感があり、連載から2話で失敗作と思ったという話で。早い段階で、そう感じても、連載が始まったからには、後戻りできないということだろうか。

テレビ版では、漫画が原作ながら違いも多いようで。気になる変身シーンも、テレビ版では、二人の少年が合体変身すると、仮面をかぶったような バロム・1になるのだが、漫画版では、読んだことがないため、詳しくは分からないのだが、大人な顔もある。

物語は、正義と平和の力 コプー、悪と呪いの力 ドルゲがあり。双方が、エージェントを使い戦うのだが、コプー側が、少年二人による バロム・1、ドルゲ側は、人間を悪に引きずり込んだ ドルゲ魔人。少年も、ガキ大将なタイプと理知的なタイプなため、意見が食い違い、仲たがいも多く。ドルゲも、少年二人が変身することを知っており、変身できない状態で倒そうとしたり。

敵の怪人も、クオリティが高く。眼があるところから、ヘビがうねうねと飛び出したり、戦闘員で複数登場する アントマンも、地中から現れたり、怪しい雰囲気がある。バロム・1も、地味な色合いで、他の派手なヒーローと違い、敵との統一感もある。

主人公が、少年二人なため、ヒロインいないというのも、華やかさに欠けるのだが。大人が変身するのが当たり前なところ、子供でも変身できるとなり、子供の頃に観ていたら、喜びそうな。

ただ、大人目線だからだろうか。少年二人が、一人のヒーローになるというのが、やや違和感があり。例えば、少年二人がロボットに乗り込むなら、ありそうな気がするのだが、バロム・1は、大人一人の大きさなため、それとも感覚的な違いがある。

たまに、登場人物が、ゴルゴ13に出てきそうな 怪しい見た目だったり。敵と戦うときの効果音にも特徴があり、乾いた感じの音で、ズキューンにも聞こえ、そこに面白さもある。


 



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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 23.人の良さと戦う姿にギャップがあり、刑事ドラマの雰囲気もある ロボット刑事 [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

1973年に放送されていた『ロボット刑事』を観たのだが、原作は、石森章太郎。ロボットながら人間らしく、戦闘も派手過ぎず、雰囲気もあるため、大人が観ても楽しめそうな。刑事ドラマに特撮ヒーローが登場するような、そんな感じに近いかもしれない。

主人公は、『K(ケイ)』と呼ばれる犯罪捜査用ロボット。普段は、身なりも整え、礼儀正しく、優しさもあり、心配かけまいとウソを付くなど、人間よりも人間らしく、人の良さもある。それが、悪のロボットと対峙すると、ロボット感をむき出しに、ずんどうな姿で殴り合い、最後は、必殺武器で破壊するという ギャップも凄く。

物語も、特撮ヒーローモノのありがちな、悪の組織が襲ってくるというものとも、ちょっと違いがあり。敵は、犯罪組織バドーなのだが、この組織は、犯罪を請け負い行うため、基本的に単独で悪さをすることがなく。

例えば、美術品などを盗む際に、その価値の半分をバドーに渡す契約で、ロボットが代わりに盗みを行うなど協力。悪さを企んでいた人間側が、ずる賢く、上手く行けば、独り占めしようと契約を無視するため、契約違反でバドーから命を狙われたり。

犯罪組織なのだが、契約通りに行うというところに律儀さがあり、依頼人が警察に目を付けられれば、守ったりもする。こうなると、約束を守るという話にもなり、約束通りに行いながら、分け前を渋る 人間側の方が悪くも見える。

内容が内容だけに、ちょっと、どうかと思うところもあるのだが。約束は、守らなければ、ひどい目に遭うぞという教えにもなり、子供向けの番組としても、いい効果がありそうな。

犯罪が起これば、二人の刑事とKで捜査を行うのだが。捜査が進み、ロボットが相手となると、二人の刑事では手に負えず、Kの出番になり、ロボット同士の戦いになる。Kは、捜査にも役立ち、敵も倒すのだが、昔ながらの勘と足の捜査が一番な ベテラン刑事には、『鉄くず野郎』と言われ、なかなか認められず。一方、ベテラン刑事の家族からは、優しく迎えられたり。

変身ヒーローブームだった時代に、変身しないロボットが主人公というのも、奇抜さがあり。ありがちな正義の味方という イメージとも違い、社会的でひた向きな姿もあるのだが。主人公がロボットだからこそ、孤独さや寂しさが、素直に感じられるところもある。





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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 24.格好が悪くても、ノリが良く面白さがあり ザ・カゲスター [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

1976年に放送されていた 『ザ・カゲスター』を観ていたのだが。見た目も強烈で、ところどころにギャグを盛り込むキャラも多く、変わってるのだが、意外に観やすく。定番の格好いいヒーローとは違うものの、慣れてくると独特な面白さがある。

当時、これを観ていた人に話を聞いたところ、子供心に格好悪いと思ったとなり。子供が観て、格好悪いと感じる ヒーローとは、どんなものだろうと逆に気になり、観始めたのだが。

確かに、独特なデザインで、ダサさがあり。主人公の影から登場する カゲスターは、真ん丸頭に、大きな丸めの目があり、頭は渦巻きのようなグルグル、しかも、マントは米国の星条旗を思わせるデザインながら、やはり、格好は悪く。

ヒロインからのベルスターも、これに負けてない感じがあり、ひらひらのミニスカートで、露骨に、パンチラも多く。二人が乗り込む マシンも格好良さは無く、輸送機のような カゲボーシーは、上が回転しつつ、怪しさがある。

好き嫌いが分かれそうな作品なのだが、何話か観ていると、それぞれのキャラが、ところどころで行う ギャグやクセにも慣れ始め、それも段々と良くなり。中盤からサタン帝国という悪の組織との戦いになるのだが、それまでは、一話毎に、奇妙な犯罪者とその手下との戦いで、ワンパターン感が少なく、新鮮さがある。

物語は、主人公が平社員で、ヒロインが、その会社の社長令嬢。二人が乗る車が崖から転落し、二人が、高圧電線で感電したことで、二人の影から、カゲスターとベルスターが現れる。それを使うことで、悪を倒すため、いわゆる、主人公が変身して戦うのとは違う。カゲスターを出して戦うと、主人公は、体から魂が抜けたようになり、もうろうとしていたり、そこに、ユニークさもある。

カゲスターとベルスターは、影を自在に操ることができ、自分の影を使い、逃げようとする敵を影に捕まえさせたり。影の手が伸びたり、巨大化したりするのだが、ここに不気味さもありつつ、親分子分のような関係で、陽気な感じもある。

原作は、八手三郎なのだが。この名前は、特撮ヒーローモノでは、原作者の他、主題歌の作詞など、時代を超えて、やたらとあり。これは、誰かの名前ではなく、東映テレビプロデューサーが共同で使う ペンネーム。特徴がある名前なため、特別な思いもありそうな。

ザ・カゲスターは、見た目は変わっているものの、力強く格好良さそうな テーマソングも耳に残り、登場人物も個性的で、作り自体は、細かくしっかりという印象がある。子供の頃に観て、格好悪いヒーローと思ってたと話していた人も、内容を覚えていることからも、よく観ていたのも分かり、他とは違った魅力があるのかもしれない。

外で遊ぶ子供にとっては、特に影は身近な存在だろうし、ふとした瞬間、『影よ、ゆけ!」と真似して遊んでいたりするんじゃないだろうか。





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映像も綺麗で面白い 昔のアニメ・特撮ヒーロー 24.初とは思えない細かさ、展開の面白さもあり、大人でも楽しめる マジンガーZ [面白い アニメ・特撮ヒーロー]

1972年に放送されたテレビアニメ『マジンガーZ』を観たのだが、個性豊かなキャラクターで、分かりやすい面白さがあり、展開もスピード感があるなど、ノリ良く楽しめる。デジタルリマスターで映像が綺麗なのだが、今、大人の目線で観ても、惹き付けられる魅力がある。

現在、巨大人型ロボットに人が乗り込んで戦うというアニメは、数多くあり、当たり前の設定なのだが。これを行った初のアニメが、この『マジンガーZ』と言われており。それ以前のロボットモノは、人間らしいロボットの『鉄腕アトム』、ロボットを外から操縦する『鉄人28号』になる。

マジンガーZは、当時、日本での最高視聴率が30.4%を記録し、大ヒットしたのだが。海外での人気は、それを上回り、スペインでは、70%とも80%以上とも言われ、等身大ではないのだが、大きなマジンガーZの像が作られるほど、海外での人気も高い。

昔のアニメで、世代が違うものの、あまりにも有名なため、こんなアニメというイメージがあったのだが。実際に1話から観ると、敵が攻めてくる理由も筋が通っており、巨大ロボットに人が乗り込み操縦しようとすると、こんな事が起こるという話もあるなど細かさがある。単純に敵が攻撃し、それを迎え撃つという話ではない。

キャラクターが個性的なのだが、東京からの転校生で、カッコいい二枚目、女の子にモテる 主人公、可愛らしく活発な ヒロイン、笑いを誘う三枚目な脇役もあり、イメージが掴みやすく。敵のDr.ヘル側も、顔の半分が男で半分が女という あしゅら男爵も、不気味さがありつつ、Dr.ヘルを慕うところに人間味も感じられ、キャラクターが生き生きとして見える。どのキャラクターも役柄がはっきりしており、特徴もあるからだろうか、印象に残りやすく。

ロボットアニメの批判で、巨大ロボットが歩くだけで、操縦席がこれだけ大きく上下し、乗っている人が耐えられないという話もあり。これも、アニメの可能性を狭めるような話でもあり、無粋なようにも思えるのだが。

マジンガーZを観ると、パイロットを守る ガードスーツができるまで、主人公は、操縦しているだけで頭から血を流すなど怪我が多く。初の乗り込むロボットアニメで、すでに、この点についても描かれている事に驚かされる。それも考慮しての話なため、このような批判は、マジンガーZに関しては、当てはまらないとも言えそうな。

主人公が乗り込むも、最初は、上手くマジンガーZを操縦できず、ヒロインに指導され、しごかれながら学ぶというのも、ユニークさがあり。祖父が開発した マジンガーZに操縦できない状態で乗り込み、敵と戦うため、機動戦士ガンダムも彷彿とさせる。

一方で、物語としては、次がどうなるかという引きはあまり強くなく。次の宣伝があるものの、物語上、中途半端に終わり、次に続くというのは基本的にないため、1話完結で見やすさもある。物語も複雑ではなく、途中から観ても楽しめる手軽さがあり、この分かりやすさが、海外でもウケたんじゃないだろうか。


 


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